
先日のPHOTO LOUNGEで告知させていただいた日本写真学院さんで実施する『フォトプレゼンテーション講座』の詳細です。
ま、“スライドショーを作ろう”って講座なのですが、だた単にスライドショーというわけではありません。普通に画像ファイルをスライドショーにして見るだけなら、WindowsでもMacでもOSが持つ標準機能でやれてしまいます。
ここで学んでいただくスライドショー作成は、「等間隔で順に自動再生する」ということではなく、音楽や環境音とあわせて、『一本の動画ファイルとして完成させる講座』です。
プランニングから編集、ファイルの書き出し、運用の方法。そういった一連のワークフローを学んでいただけるようカリキュラムを考えています。
ポイントは、プロユースの動画編集ソフトを使いこなせる基礎知識を身に付けていただけること。
代表的な動画編集ソフトとして、
グラスバレー社「EDIUS」を使って一連の解説をしていく予定ですが、もちろん学んでいただくことは、一般向け編集ソフト、たとえばMacのiMovieを使いこなしていくためにも生かせるようになっています。ソフトの使い方に異なる部分があるだけで、Adobe PremiereやMac Finalcutにも適応可能な内容で考えています。
今回は、写真。つまり静止画を音楽と組み合わせるわけですが、その静止画ファイルを動画ファイルに置き換えれば、Movieということになります。
フォトグラファーがMovieをやろうと思ったとき、まず最初に立ちはだかる壁は“編集”です。楽しみながらフォトグラファーとして実践に生かせるスライドショーの作成を通じて“編集”の壁をググッと低くしていただけるように考えています。
もうひとつ大事なポイントは、音楽です。
Audacityというフリーの波形編集ソフトを使って、音楽を視覚化して読み解く体験もしていただきます。曲の中にある起承転結を視覚化してみることで、スライドショーの構成を考える手立てにしていきます。
もちろん音周りの始末一連も学んでいただきます。
ホントに選曲って重要なんですよ。間違えると、せっかくの素晴らしい写真作品が台無しになってしまいます。逆説的に言えば、選曲がバッチリだと、より良くなるってことです。
※学院のサイトにある講師紹介のページに寄せたメッセージです。
「写真はプリントしてこそ」このことに変わりはありません。しかし、インターネットの普及はセルフ・プロモーションの新しい形としてスライドショーに新たな役割を与えました。
そしてデジタルカメラが動画撮影機能を持ったことで、写真とムービーの境界線は益々曖昧になってきました。動画を英訳すると“Motion Picture”。文字通り動く写真。演出、撮影、照明と細かく分業化された映画製作の世界と違って、元々写真家はそれらすべてを一人でおこないます。つまりワンマン・オペレーションで動画が撮れる環境が育ってきた現在、写真家に対して映像制作を期待する流れは、極めて自然な ものです。
講義では、写真家に求められるネット時代のセルフ・プロモーションや映像制作のスキルをわかりやすく学んで いただけるよう努めます。 フォトグラファーズ・サミットで体験していただいているスライドショーの楽しさとエンターテインメントとしての可能性。
PHOTO LOUNGEでは、今のところJPEGをお預かりして、LIGHTROOMのスライドショー機能で写真を見せながらお話を・・・という方法でやっていますが、将来的には、一本のパッケージとして作家自らが作りこんだ動画ファイルを持ち込んでいただけるようになってほしいと思っています。
なぜなら写真をスライドショーに仕立てることで生み出される時間の流れは、写真展示の概念に当てはめると、額装のようなもの。写真の並びや切り替えるタイミングは、ギャラリーの空間構成。さしずめ音楽は、ギャラリーに流れる空気ということかもしれません。
そうした細部まで作家の意思がはいってこそ、よりエンターテインメントとしての力を得るものと思います。
たとえば先日のPHOTO LOUNGEで写真家・永田陽一氏が紹介してくれた写真家、
Angela Bacon-Kiwwelさんのスライドショー(galleriesに入りtraveling dreamを選び、下部にあるwatch the movieを押すと動画が見れます。)のように、ひとつのコンテンツとして成立し、エンターテインメントとして機能する可能性を持っているということをぜひ知って欲しい。
欧米の写真家は、セルフ・プロモーションのひとつとしてスライドショーをとても上手に活用する人が多いんですよ。
Youtubeや
vimeoを使って、作家自らが作りこんだスライドショーをセルフプロモーションのひとつとして活用して欲しいと思います。
フォトグラファーズ・サミットGR広告企画オープニング
写真・渡部さとる Dir.水谷充
↑プロユースの動画編集ソフトを使うと写真をこういった形で動かすことも出来ます。
こうした方法は、本格的なmovie撮影よりずっと低コストでやれるわけです。つまり、楽しいってだけじゃなく新しい仕事を開拓することにも繋がっていくのです。
日本写真学院Web Site
http://www.jcop.jp/