写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
走馬灯作り

 

1985年 湾岸エリア(現在のお台場海浜公園)

 

 先日来、ネットで公開しようと古い写真のデジタル化を進めている。スキャンが済み次第、先行してFacebookにアップしている。これ、実に楽しい。過ぎ去った日々を思い返すと同時に、時間が経過したからこそ生まれてくる写真の旨味を改めて思い知っている。

ことあるごとに言っていることなんだけど、僕は死を強く意識して生きているようなところがある。写真は、間際の走馬灯を具現化しておく方法として都合が良い。なんだかそれを早めに実証しているような気分だ。

撮る際に、目的が何であるのかは、この場合まったく関係がない。仕事であろうがプライベートの時間に適当に撮ったものであろうが、まったく走馬灯の役割としてはイーブンだと思う。自分自身の体験であるというところがすべて。

「写真作品を創作してます」的な意識は、まったくない。人や事象と関わり、体験し、そして関わりが形を変えながら継続していくことがとにかく楽しい。

僕にとっての写真は、しみじみそういうことだと思う。

 

 そうした限りなく私的な目的で撮られたものであっても、同世代に生きる人には共感を持って受け止めてもらえる。それは、ひとえに写真の持つリアリティの賜物なんだろうね。

この場合、なにが写っているのかがとても重要だとは思うけれど・・・それでいいんだと僕は感じている。「僕の作品」という意識ではない。つまり写真を見せたいのではない。写っているものやそこにある時間感覚を見せたいんだな。それを人と共有できたら幸せに感じるんだよね。

 

 ノスタルジーは、写真の持つ宿命的特性だね。まさにそれこそが写真といえるほどに。であるがゆえに走馬灯の意味を持つ。これ、動画じゃダメなんだよ。動画だと追体験するのに実時間がかかるでしょ?写真は、一枚で膨大な時間が封じ込められている。もちろん観る人しだいで、その分量は自在に変化する。本当に面白い。

 

 あれ? なんか書きながら気づいた。

そもそも生きていくことは、死んでいくこと。

だから日常のすべてが走馬灯作りかもしれないなぁ〜

 

 

※※※ブログを書きながら、小林麻央さんの訃報を知った。

早すぎる仕舞いに、他人の僕でさえ胸が痛む。

ご家族の胸中を考えると、言葉が見つからない。

 

どうぞ安らかにお休みください。

 

 


 

| A View of Photography | 13:15 | comments(0) | - |
撮影者晩年への終活

                      1983年 沖縄

 

 このところ時間を見つけては、昔撮った写真のデジタル化を進めている。「なんか大きな病気でも?」と心配してくれる人もいて、僕としては苦笑い。そういったことではなく、あくまでも見てもらいたいということなんです。

 

 時代の流れは、特にテクノロジーの面で急激です。僕の世代は、フィルムからデジタルへの変化の直撃を受けている。積極的に移行した人、戸惑いながら移行した人、かたくなにフイルムでやっている人、様々いるなかで僕自身はどうであったんだろう。いろいろと過去を回想すると、けっして積極的デジタル移行派ではなかったように思います。

広告や出版といった印刷媒体を中心に仕事をしていると、そうした変化と無縁でいられるはずもない。印刷工程の現場からの要請もあって、今主流であるものを順次取り入れていったというのが正直なところ。

 

 極論ですが、デジタルかアナログかというのは単なる保存方法のこと。保存方法が異なるのだからプロセスも異なるってのは道理。暗室でやっていた作業がコンピューター作業へと大きく形を変えた。これは音楽の世界でも同じ。写真や映像の世界よりも一足早く、変革とゆり戻しという事象が見て取れる。

当たり前のことだけど、人が創り人に向けて表現する。常に人との接点は、アナログ的な物質。写真もネガを見ればプリント後の姿がリアルに見える。陰影が物理的に刻まれているネガは、やはりとてもアナログ的な存在なんだと思う。

これは音であっても同様で、たとえばCDの盤面を眺めてもそこから音楽を感じることはできない。だけどレコードの黒い盤面に刻まれている溝の集合体には、あきらかに音の強弱などが密度や形からイメージできる。よく知っている曲のレコードを一度眺めてみてほしい。とてもリアルに音楽の形が見えるんじゃないかと思う。

そう考えるとDAコンバーターの様々な進化は、デジタルによって失われたなにかを取り戻そうとする行為かも。めっちゃ高価な機材を使っても、ある部分アナログレコードのそれに勝てないところがある。まったく質の悪い冗談のような話。写真も少し後追いで、同じようなことが進行しているように感じるなぁ。

 

まぁ、プロセスの話はいいとして、「人が創り人に向けて」ということだから、プロセスや保存方法が変わろうと基本的にまったく変わらないもの(価値観)がある。「誰が誰に向けて何のためにどう表現しているか」僕はこれをどのように構築するかに尽きると考えている。

 

 撮影者としてのキャリアも、そろそろ後期に突入だ。成功も失敗も山ほど体験し、あ、いや失敗に関してはリカバリーをしてきたからとりあえず今消えてないということなんだけど・・・

つまりね、これまでやってこれた様々を、いろいろな形で残し伝達して行きたいと思い始めているんだなぁ〜。

 

本サイトもリニューアルして、ガキのころに撮った、まだまだへたくそな写真をどんどん見せていこうと思う。技術的に未熟でも、なにかキラりと光るものがあるのだろうか? 自分でデジタル化しながら、若いなぁ〜と少し気恥ずかしい。だけどきっとその中に面白さと、ちっとは役に立つ何かが見つけられるかもしれない。と、そんなことを考えている今日この頃なんです。ま、撮影者晩年への終活だね。絶対くる終わりに向けて、どう生きるか腹が決まってきた感じ。

 

 

 


 

| A View of Photography | 16:00 | comments(0) | - |
時間の蓄積

  

 

 日本写真学院で開講していた水谷ゼミ。昨日、最後の講義を終えた。学院は、残念ながら9月いっぱいで閉校となるが、ここで関わってきた方々と過ごした時間は、しっかりと自分の中にある。

併設するギャラリー、BRIGHT PHOTO SALONもファイナル展示。講師陣や受講経験者など関係者がメッセージを書き添えて写真を展示している。最終日まで、日々増殖していくのかな?

なかなか楽しい空間になってきているのだけど、、、やはり寂しいなぁ〜としみじみ。

 

僕は、1982年のセルフ撮りの自分を出した。22歳。スタジオマンやってるころ。仕事が終わった夜などに、自分を題材にいろんな実験して遊んでた。ま、お勉強なんだけど、遊び感覚を大切に・・・って感じでね。

ファイナルに何を出そうと物色しているときに、発掘したのだけど、、、このどおってことない遊びの結果も、30数年の時を重ねると、なんだか別の価値が生まれてくるような気がした。もっともご覧なるひと様にとっては、笑いのネタかもしれないけれど。

 

写真ってのは、結果的に時間が蓄積されるんだなぁ〜

こうして人目に晒さないと、なにも起こらないのだけどね。面白いもんだね。

 

 

 最後の水谷ゼミは、一人の脱落者も出ずに、とても楽しく進められた。

僕の授業は、基本的にAF・AE、ズーム禁止。何を撮ろうとしているのか。光をアクティブに取り扱っているのか。パースペクティブが身体感覚で身についているか。

この辺りは、やはりフルオートで撮っているといつまでもぐちゃぐちゃなまま。いつの間にかAFポイントに構図を引きずられちゃってる写真を散々見てきた。また、デジタル一眼から写真を始めた人が、中判フィルムに興味を持ち進んでいったときも、ここいらの意識がしっかり身についているかどうかは、とても大きく影響する。

光への意識は、露出計を持ち歩いて、綺麗だと思う場面に出会ったら光の組成を計測することで把握する。どのくらいの値で撮ったら、ハイライトがどの位ハネて、シャドウがどのくらい沈むか。そうしたことを数値で把握していくとは、と〜っても大事なこと。

本当に最近のカメラは、よけいなことやってくれすぎです。考えたり感じたり判断したりという機会をカメラに奪われてしまっているように感じます。

銀塩、ローライ、ハッセル、バイテン。複雑怪奇な現代のデジカメが、これらの持つ親和性を超えてくのは、ま〜〜〜難しいでしょうね。ニコンF2+撮像素子。そんなカメラ、夢だな〜。

 

 またどこかで、写真の話をいっぱいしましょう。

まだまだ伝えられることもあると思いますので、その機会を探っています。

デジカメを不便に使う講座、ぜひその機会を楽しみにしていてください。(笑)

 

 

 日本写真学院と、声をかけてくれた岡嶋和幸氏、時間をともに過ごした受講生の皆さんに改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

日本写真学院、30日のエンディングパーティーに、ぜひお越しください。

最後の瞬間をともに味わいましょう。

 

 

 

| A View of Photography | 15:37 | comments(0) | - |
「そこに、その人がいる」という感覚
 「裸って何?」現代日本写真家のヌードフォト 2015
二日目を終えました。
連日、途切れることなく多くの方が観に訪れてくれて、ホント嬉しいことです。ありがとうございます。入場者数、凄いです。そしてみなさん滞在時間が本当に長い。しっかり観てくれているのがひしひしと伝わってくる。作品は、本当に多様。作家それぞれの解釈で、様々に表現されています。楽しい!
出展作家の一人として、ここに居合わせることが出来たこと、心から嬉しく思います。

僕の出展作品に関する解説文を記します。
「BORDER」水谷充
 人も裸で生まれてくる。やがて社会の枠組みに加わり、被服が常態化する。これは、人が他の生物と決定的に違うところだ。被服は、身体を覆うといった単純な機能だけではなく、他にも多くの意味を持っている。たとえば階級や職種など社会的立場を表し、また気候風土など環 境からくる地域性や国・人種・宗教など文化の違いを表したりもする。時代によっても、その形は様々に変化してきた。大衆の関心の中心にある「流行」をもっとも端的に表しているのも被服だ。人間文化の象徴といってもいいだろう。  

 社会という集団生活の場では、被服が常識であり、裸は、非常識とされている。社会の在り様としてルールができるのは、必要必然なことで、そこに異を唱える気はない。むしろ規制があるからこそ「裸」はジャンルになった。「裸」を特別なものに仕立て上げたのは、まさに規制そのものだ。
そして「裸」をタブー視する社会の風潮は、生物としての本分、つまり繁殖をある意味、否定している。突き詰めれば自らの出現を否定することでもある。そうした人間の不安定さは愛おしい。規制がもたらす矛盾は、思考の発露でもある。表現に携わる者として、そこに敷かれた境界線は、自らの立ち位置を探る指標ともいえる。

 私自身、これまでに様々な場面で裸をモチーフとして取り上げてきた。境界線のあちら側に少し踏み出せばお金が儲かる。行過ぎれば、逮捕される。きわめて 当たり前のことだ。そうした際をフラフラと浮遊する生き方は、愉快だ。
 今回出品した作品「BORDER」は、ふたつの意味を込めて制作した。ひとつは、ペイントを着る試み。顔料でペイントされたBORDERが、必要最小限 ある部分を覆っている。これは、被服なのか、やはり裸なのか。事実として乳首も局部も、地肌ではない。顔料のベールが薄く地肌を覆っているのだ。これは、 許されはずだ。もしこれが、SNSなどで削除の対象になるとすれば、布帛やニットと顔料のなにが違うのだと問いたい。そしてもうひとつは、規制という境界線が生み出してくれた「裸」という領域への敬意。僕は、これからもこうした社会の在り様を歓迎し、表現する者として、時代の際を歩いていくことだろう。
 「人間とはなにか?」を考えるとき、生物界唯一の特徴を無視する意味はない。被服と裸、それは分けることのできない表裏なのだ。

30日(日)まで、ギャラリー新宿座。
最終日も20時までご覧いただけます。
本当にありえない顔合わせのグループ展です。
見逃さないでください。
http://shinjukuza.jp/project/hadaka/

裸? 着衣?
いや、どっちでもいいんです。
僕は人を撮っている。
そこに、その人がいる。
それが僕にとってもっとも大事なこと。
観ていただければわかります。

そして、そのエッセンスをお伝えしたくてまたひとつ新しい講座を開講します。
「水谷充のポートレート基礎レッスン」
日本写真学院
9/22(祝・火)13時~16時
座学と実習。
モデルを使って、人物撮影の実践トレーニングです。

半日、集中して実践的ノウハウを体験してください。
http://www.jcop.jp/course/products/detail.php?product_id=340






| A View of Photography | 02:20 | comments(0) | - |
人を撮る楽しさ


 タムロンレンズブログの第4回がアップされています。
N35 E139 Liing here. ーここで生きているー 
第4回 竹之内文樺×西荻窪


 美術勉強中の文樺さんと、西荻窪をブラブラしながら、お話もいっぱい聞きました。彼女は、上京して2年ほど。上京するには、なにがしかの決心をしてってことなんだろう。いずれにせよ生活が大きく変わる決心を経て今がある。その心境を聞けて、彼女への理解がちょっとだけ深まった。
暮らしの拠点は、人それぞれ必然性があって、“そこ”だったりする。東京は、特に地方からの流入が多いところ。その人それぞれが、交錯し影響しあいながら街の雰囲気を作っている。
我が企画ながら、楽しいなぁ〜 “人それぞれ”のサンプリング数が多くなると、じわじわと東京ってもんの一側面が見えてくるように思う。
頑張って続けたいね。

 やはり写真って人の断片を記憶するのに最高の伴侶だな。僕はやはり物理的存在としての写真というより、写真体験が好きなんだな。
コミュニケーション・ツールとか言っちゃうと、軽すぎな印象を与えちゃうかもだけど、でもそんな感じ。カメラがあるからその人に会える的な、、、ね。

日本写真学院で担当する講座も、やはり人物撮影に関連したものが多くなりがちだけど。これ、自分で言うのもなんだけど、かなり楽しいですよ。(笑)
一応インフォしておきます。ちょいとでも興味のある方は、ぜひいらしてください。

●ワークショップ 人物ライティング
http://www.jcop.jp/course/products/detail.php?product_id=104

僕の担当は、7月7日(火) 7月22日(水)
いずれも19時から。
ストロボライティングの基礎だとか、露出計の使いこなしなんかをしっかりとやりますよ。なんとなく光を当ててますってところから、一歩深みにはまってくださいね。
単発のワークショップですから、時間的には短くて、、、なんだけど、可能な限りライティングの核心部分を理解していただけるんじゃないかと。

●水谷ゼミ 人物写真研究 実践編
http://www.jcop.jp/course/products/detail.php?product_id=276

7月3日スタートの全4回のゼミです。
こちらは、条件がありまして・・・
人物写真研究 基礎編受講者。もしくは、過去に一度でも僕の何かしらの講座を受けた方が対象です。
ま、ある程度もうわかっってるよね〜ってところをすっ飛ばして、実践に近いことをガシガシやりますので。

 人と関わりながら生きていく。ま、人生ってそんな感じでしょ?
写真やるなら、人を撮りましょう。日々がしなやかになるよ。
ま、普通は、なにか目的とか目論見があってコミュニケーションが生まれるのだけど、、、。コミュニケーション自体が、目的であり面白さの核になっちゃう。写真撮るって、そんな副産物も生んでくれちゃう。
「楽しいね〜 ホント、楽しいよ日々が。」僕に会ったことある人なら、わかるよね?(笑)


| A View of Photography | 00:42 | comments(0) | - |
タムロンレンズブログにて連載始まる


 タムロンレンズブログでの連載が始まっています。
24-70 F2.8を使った撮り下ろしです。

東京、夜の街、女性。
僕のフィールドであり、大好物(汗)がモチーフです。

“どや、オレの写真だ〜”と言う気はありません。夜の街に友人を連れ出して、東京との関わりなどを聞きながらの撮影です。
東京の夜を煌びやかに飾る街の灯りを利用して撮影しています。
光が顔をどの様に描き出すか、丁寧に見ることは大切です。これは同時に、写される人がどんな景色を見ているのかということ。
僕と被写体とが場を共有し、一緒の時間を経験する。写真は、その断片を記録するような心持で撮っています。
ですから、どなたにも撮れます。ある人は、貴方でないと撮れない表情を持っているかもしれません。
レンズのことを伝えるというよりは、そのレンズなりを使って、どんな風に写真を楽しんだらいいかという提案のような連載だと受け取ってください。

 ここでは話を聞くということが実はとっても効いてくるんです。へぇ〜とか、ほぉ〜とか。伝え聞く様々に自分自身の感覚を重ね合わせる。共感や疑問。いろんな感情が交錯します。そこでの関係は、総じて良好なものになるはずです。写真は、その出来上がる良い時間を丁寧に記録していく感覚。
共有する時間に意味を持たせるために、被写体と縁のある場所で撮っています。僕側は、好奇心というポジション。
撮る人が被写体を深く知りたいと思わなければ、写真的には物足りないものになります。これは、僕的こだわりということなんですが、大きく間違ってはいないと思います。

なぜ撮るのでしょう。
撮るということの必然性を強く意識しなければ、僕自身が物足りなく感じてしまう。
写真には、そうした気分がダダ漏れしちゃうんです。面白いモンです。

ぜひ、人を撮ってください。
めちゃくちゃ楽しいんですよ。

タムロンレンズブログ
N35 E139 Living here. −ここで生きている− 第1回 
根本彩子×下北沢




| A View of Photography | 04:01 | comments(0) | - |
日本写真学院3周年記念イベント



 いよいよ春本番という雰囲気になってきました〜
心なしかフットワークも軽くなりますね。

僕も講師としていくつかやらせていただいている日本写真学院も3周年を迎えます。多くの受講生の皆さんとの関わりは、すっかり僕の大事な一面になりました。

さて、4月5日(土) 4月6日(日)の2日間。
日本写真学院3周年記念イベントとして様々な催しがあります。

僕は、鶴巻育子さん、安達ロベルトさんとそれぞれ対談形式のトークショーをおこないます。他に、「ソーシャルフォトとはなにか?」をテーマにセミナーをおこないます。また、フォト・レビューも一枠担当します。
すべて無料となりますので、学院の雰囲気を感じに来ていただくだけでも、かなり有意義な時間を過ごしていただけるのではないかと思います。

詳しいスケジュールは、学院のサイトをご覧ください。
http://jcop.jp/wp/event/3rd/


 写真は押せば写る時代ですが、ちょいと深く考え、撮影から仕上げに至る技術を磨いていくと、底なしに質が上がってゆきます。受講生の皆さんと接していると、益々その思いを強く感じます。
生涯の伴侶として写真をお考えなら、ぜひ一度学院に足をお運びくださいね。


| A View of Photography | 04:07 | comments(0) | - |
自分にしか撮れない何か・・・
 

 BRIGHT PHOTO SALONでおこなわれていた大旗英武氏の写真展を拝見。
自分の生まれ育ったところは、撮った方が良いと、かねてから自分自身にも葉っぱをかけている僕なんですが・・・なかなか撮れないってのが現実。
そんなこともあって、大旗先生が故郷を撮っていると聞いて、ぜひとも見ておきたいと思っていた。
素晴らしかったなぁ〜ホント。
本人は、「いろいろ長いこと撮って来ていて、まとめ方に迷いがある。」的なことを言っていた。
習作展と称したのは、そんな気持ちからきているそうだ。

そういえば旧友・渡部さとる氏も、故郷を撮っている。
いつくしむような優しい写真は、やはり故郷への愛着がそうさせているのだろうか・・・

生まれ育ったところを生まれ育った人が撮るってのは、サクッと外からやってきた人が撮るものとは、おそらく違う。

東京生まれと、地方から上京している人とは、故郷って感覚もきっと違っている。いや違っているどころか、僕は東京を故郷って風に見ていないようにも思う。
僕の追いかけているテーマから、地方に出かける機会は多い。初めての土地だったり、まぁ〜行きたくて詳細に下調べをしてからの土地だったり、その時々いろいろある。
なにをベースにして撮るかを考えてみると、やはり「好奇心」という部分が多いように思う。気分はオノボリさんだ。(いや、この場合はオクダリさん?)
知らない。つまり知らないから知りたいという欲求。
見たことない。だから見たい。
おそらくそんな感覚。

僕は、東京をそんな風には見れていない。
変貌ぶりも、自分の成長と共に見続けている。

う〜ん。なかなか撮れないなぁ。
でも、きちっと東京を撮るべきだと思っている。
もしかしたら、そろそろちゃんと取り組んでいかないとってタイミングのようにも感じている。
なぜ、そう感じているかは、また追々。話せば長くなるし、今感じていることは、どこか間違いであって欲しいという気分でもある。

水谷ゼミのテーマにそっと掲げる「自分にしか撮れない何かを見つける」は、実際のところ自分自身に課すことなんだろう。
おそらく。いや、ちゃんと自覚している。
そんなタイミングなんだよな、やっぱり。

大旗先生の写真を見ていて、益々その思いが強くなった。
僕は、彼が故郷を見つめているように、優しくいつくしむように東京を見れるのだろうか?
自分自身に興味は尽きない。
やはり良い作品に触れると良い気分。

| A View of Photography | 01:47 | comments(0) | - |
常にある必然


「明快な目標を設定し、それに必要な様々を学んでいく」
これは、写真に限らず何事かのスキルを上げていくには効率の良い方法といえる。

この講座で設定された目標は、国立新美術館(東京・六本木)で開催される「Heart Art in TOKYO 2014 〜第17回エイズチャリティー美術展〜」での展示だ。
撮る、仕上げるという中で、美術館という場に負けない見せ方が問われる。
挑戦しがいのある大きな目標を写真界隈に生きるスペシャリストから学ぶ。アプローチとしては、とても真っ当な方法だね。

学院あげてのバックアップ体制で、レベルアップを目指してもらいたい講座なので、講師陣に名を連ねていない僕らも、時にフォローアップしていきますよ。
大きなステップをググッと行きたい方は、検討してみたらいいと思う。

詳しくはコチラ
http://jcop.jp/wp/event/photoartacademy_1/


掲げる目標はそれぞれだが、各先生方がおこなうゼミも、要チェック。
ゼミナール
http://jcop.jp/class/semi/

生涯の伴侶として、「写真」をしっかりと自分のものにして欲しい。おそらくかなりのレベルで写真をやってきている人は、みなさんそう思っているはず。
それほどに写真という方法は、人生を豊かにしてくれる。
各種教育機関がたくさんあって、ご自身で選べる時代です。いろいろ見て、自分に合いそうな講座なりをみつけて、レベルアップを目指してくださいね。
我流でもいいんだけど、我流にお墨付きを与える意味でも、王道をしっかり学んで欲しいと思う。
時々ある偶然を、常にある必然レベルに上げる。
僕らが、目指しているのは、そんなことを伝えていくことかな。
飯を喰って来たってことは、そうしたことなんですよ。

ぜひ、ご一緒に。

日本写真学院学院
http://www.jcop.jp/




| A View of Photography | 03:25 | comments(0) | - |
らしさ・・・


 “らしさ”ってのをつい追っちゃうね。
自分らしさなんて、よく口にするけれど、本当のところは自分自身じゃわかんないよね。自分の感覚って、けっこうわかっているようでいて、わかっていない気がする。
人に対して良かれと思って発した言葉だって、自分で考えているように伝わっていないってことも多々ある。
コミュニケーションの難しさが、身に染みる。

 花は、枯れて朽ちてゆくときも、花だよね。
花らしさを、まぁ〜失うことはない。

「写真」「家」らしさ、、とかね。
あまり形を追うもんじゃないね。しっかりとやることやって、素敵なもんが形になって・・・。それを続けていれば、誰かがらしさに気づいてくれる。その気づいてくれる人が多ければ売れっ子ってことだ。
モノ創る人間は、その創るモノやコトに最大限関心を払うのが本筋。器を取り繕うことに熱をあげてちゃ滑稽だ。ホント、気をつけたいと思う。

 僕らは、写真をある意味で言語のように使う。表現であろうとするなら、そういった感じになっていくもんだ。
だから、饒舌になりたいと勉強してきた。勉強は机の上だけのことではない。実戦の場で失敗を恐れず挑んでいかないと身に付かない。

教えるってことをやりはじめて気づいたことの一つは、やはりこちら側はヒントを提示することくらいしか出来ないように思う。

ライティング 人物撮影クラスが4月13日を初回にしてスタートする。
http://www.jcop.jp/course/products/detail.php?product_id=104

光を様々な角度から理解してもらえるように進めていこうと思う。
光が当たって影ができる。ハイライトをどのくらいハネさせ、影をどのくらい締めるか。諧調をどう収めるか。そんなことをいつも瞬時に判断している。おそらく光と、光によって定着される画像を、肌で実感できているんだろうね〜
ま、当たり前なんだけど。

今回の講座では、光の実践的使いこなしを中心にやります。ストロボ、蛍光灯、タングステン、LED。光源も様々なものを体験してもらいます。
そしてもう一つ大事な、被写体とのコミュニケーションに関するTipsもテンコ盛りでお伝えします。
「ライティングの講座なのに?」と思われるかもしれませんが、かなり多くの時間をコミュニケーションに関して費やします。
「なぜ?」と問われたときの答えを用意しています。
『ライティングでしょ? 心にだってちゃんと光を当てないと人は写らないよ〜」ってなもんです。(笑)

「水谷」「らしい」講座、、、かな?


 
| A View of Photography | 02:52 | comments(0) | - |
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