写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
ROCK YOU 2019終演。そして各賞!

 

 

ROCK YOU 2019 の東京展も無事終了。

会場となったカロタイプにて、4月6日に行われたトークショー&パーティーも大盛況でした。

 

主宰の育緒さんの目指すものが、どの程度実現できたのか・・・厳密にはわからないけれど、参加者や観に来てくれた方々の反応をみていると、いい線いってた、、のかな?

実際、今年の出展作品を見ていると、著しくレベルが高い。全体の底上げ度合いがハンパない。僕も大いに楽しませてもらった。

 

トークショーでは、主要作家 育緒、安達ロベルト、大和田良、水谷充の4人に加えて、特別招待作家の鈴木光雄、三村漢の2人が参加。自分自身の作品を解説したり、気になる出展作品について語ったり・・・。会場に来ている出展者の方には、本人からも作品の意図などを話してもらった。

 

後半のパーティーでは、コウガチコリさんの写真に安達ロベルトさんの音楽をつけて、育緒さんが編集したスライドショーの上映なども行われた。どこか境界線を常に見つめているようなコウガチコリの世界が、じんわりと迫ってくる作品だったな。スライドショーもいいもんだよ。作品を広く見てもらう一つの方法として、スライドショーをYoutubeに、ってのも外せない流れという気がする。写真は、もちろんプリントを見てもらうのが最善なんだけれど、その導入として、人にとっての気になる作家に加えてもらう入口のような役割も今の時代は無視できないところに来ている気がする。

僕も、きわめて個人的な日常をテーマにやらせてもらったのだけど・・・いわゆる写真アルバムが持ってる役割とは違ったなにかを得るようなところがあるね。

 

そして安達ロベルトさんのミニライブ。

心地よい浮遊感に包まれて、、、本当はリクライニングソファーに身を投げ出して聴きたいところだね。Electronicaといったジャンルの入るのかな。ライブスイッチングのようなフィジカルコントロールが楽曲に温かさをプラスしているような印象。機会があったらぜひ聴いてみることをお勧めしておきたい。

 

各賞も決まってので、ここにも掲載しておこうと思う。

 

育緒賞:塩田令子

 

 

安達ロベルト賞:本多桂輔

 

 

大和田良賞: 高塚孝一

 

 

水谷充賞: なかがわれいこ

 

 

鈴木光雄賞: 杉林里美

 

 

三村漢賞: 杉江明子

 

賞からもれた作品にも、工夫を凝らした力作が沢山あった。

育緒さん曰く、来年もやる、とのことなので、まだ出したことのない人にもぜひ挑戦して欲しい。デザインを人に依頼するのもいいけれど、その場合も、どうしたいという作家としての思いを、、ちゃんとデザインする人と議論して細部まで関わってやってみるといい。写真を撮って完成ってところとは、また少し違ったなにか大きなものを得る機会になると思うよ。

 

関係各位のみなさん、お疲れ様でした。

そして出展してくれたみなさん、ありがとう。

僕自身、メッチャ楽しませてもらいました。

 

また、来年!

| Exhibition | 06:35 | comments(0) | - |
4/6は、市ヶ谷カロタイプにて

JUGEMテーマ:写真

 

 

ROCK YOU 2019 東京展は4月1日から展示スタート。

7日まで展示します。

 

力作揃いで、なかなか楽しい。

ぜひご覧になってください。

 

ワークショップ開講中は、見れないこともあるので、電話してみてくださいね。

で、4月6日は、16時からパーティーです。

トークショーもやりますよ。

 

全出展作品の講評!

 

ゲスト作家選出の各賞も発表します。

 

 

主催:セイリー育緒

ゲスト作家

安達ロベルト、大和田良、水谷充

鈴木光雄、三村漢、オサム・ジェームス・中川

 

市ヶ谷カロタイプ

https://www.calotype.jp/

| Exhibition | 02:02 | comments(0) | - |
続いて、Singularityの作り方

次は、安達ロベルトセレクション。「Singularity」の作り方です。

 

このアルバムも知りませんでした。それもそのはず、まだ新譜と言っていいほどの最近作です。独特の浮遊感が心地よい、Electronic音楽の楽しさ満載の一枚。

 

例によって、聴きながら気づいたことなどをメモ。

やはり楽曲そのものからの印象として、浮遊感に着目。

 

そしてSingularityの意味、特異性というワードに注目。

一番最初に浮かんできたものは、鳥でした。続いて飛行機。

 

桜島で撮った高〜い橋からの泥の河を思い出して、わりとすぐコレで行こうと決めました。

 

 

裏かなぁ〜という考えも最後の最後まで・・・対になる写真を決めてからバランスをみて考えようということで、Design作業は写真がそろってからということに。

鳥は、人から見れば大空を自由に飛びまわる憧れの存在。人は、その憧れを追いかけて飛行機を生み出した。その鳥の持つ力こそ、人の対極にある特異性なんじゃないか。

そうした理屈で、鳥の視点だなぁ〜と。実は4枚の課題の中で一番スッと写真が決まった作品です。

 

 

地面から憧れの存在を見上げる、人の視点。

コレが表でもカッコいいなぁ〜と思ったのですが、曲名などを入れるのに、泥の川の写真はスッキリとしていない。それと、表にすえなければ、主役にはなりえない写真。つまり表にすることで、写真の意味合いにお墨付きを与える作戦です。

 

色は最小に。

文字は、写真の要素と同系色で主張しすぎない形で配置。

 

僕的には、もっとも気に入ったジャケットになりました。

 

考えに考え、これこれのためにこうした。という思考を現実に組み上げていく作業は、あらゆる創作に役立つ、頭の訓練になります。

基本的に理由のない行動はしない。といった傾向が僕は強い。そうするときは、そうすることに意味を見出している。なぜそれなのか。自分の考え方を明らかにするにも、このROCK YOUへの取り組みは最高ですね。

 

| Exhibition | 10:49 | comments(0) | - |
IN RAINBOWSの作り方

課題アルバム制作の思考プロセス2枚目は、大和田良セレクションRADIOHEADのIN RAINBOWSです。2007年リリース。

 

RADIOHEADといえば、2000年リリースのKID Aをご存知の方が多いのでは。けっこう売れたって印象があります。僕も一時期よく聴きましたね。IN RAINBOWSは、聴いたことがなかったのだけど・・・これもなかなか面白いアルバムです。ジャンルは、Alternative&Punkに分類されるのかなぁ。

 

さて、まずは分析から。

 

聴きながら、また歴史を調べながら、あれこれ思いついたことを書き留める。発売時、販売方法やジャケットに実験的な試みをした作品ということで話題になったようです。ぜんぜん知らなかった。あまりあれこれ音楽をつまみ食いしていなかった時期だったのかも。前作とは、また少し違った印象で、これもいいなぁ〜とけっこう楽しんで聴きました。

そんな中で、その販売方法なども含めて、多様性というワードが頭の中に浮かんできた。虹の彩り豊かな感じを思い浮かべつつ、色彩豊かなジャケットにしてみたいと考えました。

 

 

 

選んだ写真は、花火なんですが、いわゆる花火の完成形ではない中途半端なところを撮ったものです。裏面は、燃え尽きてしまう寸前。そもそも虹も普遍的なものではなく、一時的な、、奇跡の様な存在。花火にも同様な印象を持ってます。ただここでは、花火であるということに意味はなくなんでもいい。消えてゆく美しさや儚さを表わせる素材として自分のストックからこれを引っ張りだしてきたということです。

 

こんな感じで、アルバムタイトルから意味を汲み取って、その意味を表現できそうなビジュアルを持ってくる。おそらく僕の作り方は、それがスタンダードっぽい。昨年のROCK YOUから数作、どれも同じように思考を組み立ててきたように思い返したりしてます。なんとなくって感覚ではなくて、ある程度理詰めで作るってのがやはり水谷流かもしれないなぁ〜。

 

カラフルなグミを撮ったりもしたんだけど、消えていく・・・的なところが少し足りない(喰っちゃえば消えるのだけど)感じがして、ビジュアルのインパクトは負けてなかったけれど、こちらを採用って結論だったかな。

| Exhibition | 01:28 | comments(0) | - |
ROCK YOU 課題制作プロセス(水谷流)1

昨年もブログで書いた、課題アルバム制作の思考プロセスを今年も書いておこうと思う。最初は、Keith Jarrett「THE SURVIVORS’ SUITE」に関して。

 

これは、僕がセレクトしたものだっただけに、少し力みがちな滑り出しだったような・・・。

まずは僕のいつもの行為。思いついたことを書き出す。これは、頭の中の整理になるので、とても大事。

 

実は、もっとも好きなアルバムと言ってもいいほど、大昔から聴きこみ大事にしている。アナログ盤、CD、ハイレゾ音源を所有し、いつでもどこでも聴いている。もちろん車にもCDを常備して常々・・・というもの。

それだけに、オリジナルのジャケットも目に馴染みすぎていて、その影響を排除するのは至難の業。

 

まずは完成版

立ち枯れた大木を撮ったもの。これは奥日光だったかな。元はネガカラーフィルム。90年代初頭だったと思う。寿命を終えようとする者の象徴として・・・といった意図でこれに決定した。

 

裏には、植物の新芽。

生まれたての・・・いわゆる残された者の象徴として。

 

レコジャケのビジュアル担当というより、トータルでパーッケージとしてのレコジャケとはなにかを追求するってのは、昨年と同じ。好きなアルバムなだけに、いろいろと悩みながら創りました。

 

バリエーションも少しあります。悩んだんだなぁ〜というあたりを感じてもらえればと思い、公開しますね。

 

候補2 荒れ果てた家屋の室内から窓の外を見る絵柄

 

候補3 炎 僕は、インパクトが欲しいとすぐ火を使う癖があります。

火は、酸素を必要とします。人間を表わすとき、たとえば闘志を燃やすとか、あいつは火の玉の様な性格だとか、火に例えることがありますが・・・どうもそういったことも深く影響しているのかも。

 

裏面も悩みました。 胎児のエコー画像。

残された者って意味合いで考えると、少し直接的過ぎるかなぁ〜。

インパクトはあるのだけど・・・

 

本番採用の写真は、バランスよく意図したイメージを伝えるものとして最適だったかなぁ〜と感じています。

 

ともかくレコジャケ制作は、面白い!

特に、既に存在しているオリジナルは、やはり多くの英知を結集して、アルバムアーティストやプロモーター、レコード会社などが納得の上で世に出ている。

そこをあえてRe-Designするというところに、創り手として身震いするほどのやりがいを感じますね。だって戦いを挑むようなもんじゃないの。(笑)

 

 

| Exhibition | 20:31 | comments(0) | - |
ROCK YOU 2019 公募 課題アルバムはこちら。
ROCK YOU 2019 公募 課題アルバムをサクッと紹介しておきます。
今回も、なかなか癖のある面白いアルバムがセレクトされています。
さて、どう仕立て直しますか?
作品を楽しみにしていますよ〜
1.The Jimi Hendrix
  ExperienceElectric Ladyland
育緒解説
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの3作目。1968年10月16日に発売、生前にリリースされたスタジオ・アルバムとしては最後の作品で、全米アルバチャートの1位を獲得。ジミがプロデュースと監督を務めた。
写真はNYセントラル・パークにある『不思議の国のアリス』像の前でリンダ・マッカートニーが撮影したもの。ジミがこれをアルバムジャケットに指定したにもかかわらず、レーベル側に差し替えられてお蔵入りした。この50thの記念盤はジミが希望していた通りのジャケットを実現させている。
2.Eminem
  The Slim Shady LP
1999年リリース。白人ラッパー、エミネムのファーストアルバム。ヒップホップのジャンルで、もっとも売れたアーティストといえる。このアルバムは、600万枚を超えるセールスを記録し、グラミー賞において「最優秀ラップアルバム部門」を獲得している。もともと黒人の文化から生まれたジャンルで白人が1位というのも面白い。
3.上原ひろみ
  Spark
2016年にリリース。ベース:アンソニー・ジャクソン、ドラム:サイモン・フィリップスを率いたトリオ・プロジェクト4枚目のジャズアルバム。彼女自身、通算10枚目のアルバム。上原ひろみをまず聴いてみるなら・・・というとき、お勧めの一枚といえる彼女らしさが高い完成度でつまったアルバムといえる。
4.大貫妙子&坂本龍一
  UTAU
2010年リリース。ピアノと歌というシンプルな構成で、丁寧に言葉を紡いでいく感じ。優しい印象のサウンドは、長く愛される理由のひとつだろうと思う。ほぼ坂本の作曲で大貫の作詞。
5.奥田民生
  GOLDBLEND
2000年リリース。奥田4枚目のアルバム。トータルコンセプトのないアルバムだが、見事にブレンドされ調和がとれている。そんなところからアルバムタイトルがつけられた。1987年ユニコーンのヴォーカリストしてデビュー。93年ユニコーン解散後、94年からソロで活動を再開。PUFFYのプロデュースや井上陽水とのユニットなど、その活動は多才。
6.One World One Voice
水谷充解説
1990年、環境問題への意識喚起を目的に、Rupert Hineがプロデュースし、ヴァージンからリリースされました。世界中の多くのミュージシャンの元に、マルチトラックテープが送られ、次々に収録を重ねてゆく、いわゆる“Chain Tape”として生み出されました。切れ目なくサウンドの雰囲気が変化してゆく様は、まさに「世界は一つ」であるというイメージを提示している。肉声は優れた楽器であること。そして言語は、その響のバリエーション。人間社会の混迷に希望の光を感じさせてくれるアルバムです。
7.Michael Jackson
  Bad
大和田良 解説
1987年発売のアルバムでプロデュースはクインシー・ジョーンズ。20代の半ば、毎日朝まで仕事をし、あるいは飲み明かし、うっすらと朝日が射すころにいつも聴く曲がこのアルバムの7曲目、「Man in the mirror」だった。強いメッセージ性もありながら、まさにKing of Popと呼べる音であり、アルバムが『Bad』。オリジナルのアルバムカバーワークはシンプルなものだけに、自由な発想でイメージできるのではないだろうか。ゼロ・グラビティで有名な「Smooth Criminal」も収録されており、各曲の物語仕立てのオフィシャルビデオやダンスからも是非表現を見出してほしい。
8.Bob Marley
  Exodus
2000年リリース。代表作は?の問いに、本アルバムを上げる人は多い。自宅での銃撃事件の後、国外に逃亡していた時期、ロンドンでレコーディングされ、大ヒットとなった。収録曲のJammingは、UKチャートで上位を獲得。パンクとレゲエの永続的な関係を作るきっかけとなった。
9.Schumann
  Scenes from Childhood
安達ロベルト解説
日本語では「子どもの情景」と呼ばれ、英語タイトルは「子どものころに見た光景」といったところだろうか。1838年作曲。13の小曲のうち、とくに7番の「トロイメライ」は誰もが聞いたことがあるだろう。当時の売れっ子クラシック作曲家は、現代で言えばフェスを湧かせるロックスターみたいなもので、例えばこの曲を絶賛したとされるリストは、サロンで演奏すると貴婦人が黄色い声を上げながら卒倒したそうだ。当然様々なピアニストが演奏しているが、このマリア・ジョアン・ピリス(ピレシュ)の録音は、無駄な装飾や誇張がない、透き通るような演奏だ。
10.京都インディーズセレクト機
   安藤明子ドキソワーズ
育緒 解説
三重生まれ京都住まいのシンガーソングライター 力強く瑞々しい歌声で聴き手の中にそっと言葉を着地させていく歌い手である。半年間の産休ののち2017年秋より赤ちゃんとギター片手にスローペースで活動中。
11.京都インディーズセレクト供
   ザ・パンプキンズ
   When you smile the whole world smiles on you
12.自由
   貴方のお好きなアルバム
| Exhibition | 01:20 | comments(0) | - |
ROCK YOU プロモーションイベント
12月1日 17時から
市ヶ谷のカロタイプにて、ROCK YOU 2019のプロモーションイベントが開かれます。
前回同様に、主催・育緒と招待作家・安達ロベルト、大和田良、水谷充の4人が、各自1点アルバムをセレクト。その4枚に4人が挑みます。「わたしは、こう解釈してこう作った。」ということなんですが・・・。
オリジナル作品が実在する。
模倣ではなく新たな解釈で仕立て直す。
というところが面白い。
ぜひトークショーに来てください。
19時からは、パーティーです。
招待作家によるスライドショーなどもありますよ。これもかなり濃いものが仕上がってくるんじゃないかと思います。
課題アルバムの解説です。
16枚のRe-Designされたアルバムジャケットが当日公開になります。
■育緒セレクション
Ofertório
Caetano Moreno Zeca Tom Veloso
映画『ブエノスアイレス』の中で使われた、耳に残って消えない曲「ク··ルクク·パローマ」が、カエターノ・ヴェローゾだった。私はその時からのファンである。
彼はボサノバにブラジルのポピュラー音楽や欧米のロック、サイケ等をミックスしながら独自のスタンスを確立していいったが、同時に軍事政権に対する左翼的立場をとったことにより厳しい抑圧を受け、ロンドンへ亡命。海外で成功を収めた後、ブラジルへ帰国した。
今年リリースされたこの作品は、自身の息子であり、音楽家として活躍するモレーノ、ゼカ、トンとのライブ録音アルバム。カエターノ自身ともいえるほど、コンテンツが広く深い。(Text by 育緒)
■安達ロベルトセレクション
SINGULARITY
JON HOPKINS
ジョン・ホプキンスの音楽は官能的だ。それは、電子音楽が中心でありながら肉体を使って演奏するところに起因すると思っている。大ヒットした全作「イミュニティ」よりもクラブ的な要素が減り、アンビエントな音が増えたが、ビートがあろうとなかろうと、そこには聴くものの身体に直接入ってくる音がある。クラシック音楽のバックグラウンドがありながら最新のテクノロジーを用いてつくるオリジナルなビートとトーンを、全身を使って即興的につくりだすジョンのスタイルからは、これからも目と耳が離せない。Text by 安達ロベルト)
■大和田良セレクション
IN RAINBOWS
RADIOHEAD
聞き込んだという意味では、2000年に発表され、学生時代に暗室で流し続けた「KID A」がRADIOHEADのアルバムでは一番だが、音楽そのものに入り込み、自分の制作そのものにも影響があったアルバムというと、この「IN RAINBOWS」が挙げられる。発表された2007年という年は、僕自身が初めての写真集『prism』を刊行した時期でもあり、新しい制作にあたって社会の様々な出来事や芸術に積極的に目を向けていた頃である。成熟した楽曲の構成はもちろん、デジタルリリースされたアルバムはリスナーが自由に価格を決定するという試みも、当時の自分にとって世界の仕組みが変化していくその瞬間を目の当たりにするものだった。常に次に、新しさに向かうという姿勢そのものを象徴するアルバムとして、当時の僕が刺激を受け、挑発された作品である。(Text by大和田良)
■水谷充セレクション
THE SURVIVORS' SUITE
KEITH JARRETT

'71年から活動してきた、キース・ジャレットのアメリカン・カルテット’76年に唯一ECMで吹き込んだアルバム。本作で、このユニットの活動は終焉を迎える。キース自身によると、このメンバーで遣り残したことはないということらしい。アナログ盤では、ABiginning(発露)、BConclusion(結末)の全2曲。どちらも30分に迫ろうかという異例の長尺となっている。72年のBIRTH74年のDEATH AND THE FLOWERから続くキースの死生観をテーマに据えた作品の締めくくりとも受け取れる。Survivors'を和訳すると残存者。生き残った者へのメッセージなのかもしれない。(Text by 水谷充)

 

| Exhibition | 17:22 | comments(0) | - |
ROCK YOUって何?を伝えるイベント


 

「ROCK YOUって何?」を伝えるプロモーションイベントです。

日時:2018年12月1日

   17時〜トーク(無料)

   19時〜パーティー(1ドリンク付2,000円)

場所:市ヶ谷カロタイプ フォトワークス

 

育緒、水谷充、大和田良、安達ロベルトの4人が、制作した課題アルバムをお披露目。その制作意図を解説します。パーティーでは、初公開のスライドショーを上映します。

どんな質問にも4人で答えます。ぜひお越しください。

 

尚、11月23日に予定していた京都でのプロモーションイベントは、事情により中止となりました。

 

ROCK YOU 2019

https://rockyou-photo.com/

 

 

 

| Exhibition | 16:23 | comments(0) | - |
ROCK YOU 2019


 

ROCK YOU 2019 詳細が出ました。

公式サイト http://rockyou-photo.com/

 

今回も主催の写真家 育緒 を安達ロベルト、大和田良、水谷充の3名がサポートします。

 

まずは、11月23日、24日に京都でプロモーション・イベントがあります。

場所は、Lumen Gallery

 

■11月23日 14時〜16時 トークショー

前回の2018のように、招待作家4人で各自提案した課題アルバム4枚の制作に挑み、そのコンセプトや制作プロセスなどをテーマに。

 

 

■11月23日 17時〜21時 音楽ライブと映像のイベント

4人と交流を深める機会です。

 

■11月24日 12時〜17時 制作ワークショップ

こちらは予約制で、僕ら4人のアドバイスを受けながら、写真選びから文字入れ、完成までのワークショップです。

 

■11月25日 第1部/12時〜14時 第2部/15時〜17時

育緒と創る「飛び出すレコジャケ」ワークショップ

前回も展示され話題になっていた立体的なジャケットがありましたが・・・あれです。挑んでみたい方は、ぜひコチラへの参加を考えてみてください。

 

いずれも、このイベントはエントリーする方を対象としたイベントです。

エントリー料込みの参加費がかかりますので、詳しくはサイトをチェックしてみてください。

 

今回4人がプロモーションとして挑む4枚のアルバムを紹介しておきますね。

 

■育緒セレクション

Ofertório

Caetano Moreno Zeca Tom Veloso

映画『ブエノスアイレス』の中で使われた、耳に残って消えない曲「ク··ルクク·パローマ」が、カエターノ・ヴェローゾだった。私はその時からのファンである。
彼はボサノバにブラジルのポピュラー音楽や欧米のロック、サイケ等をミックスしながら独自のスタンスを確立していいったが、同時に軍事政権に対する左翼的立場をとったことにより厳しい抑圧を受け、ロンドンへ亡命。海外で成功を収めた後、ブラジルへ帰国した。
今年リリースされたこの作品は、自身の息子であり、音楽家として活躍するモレーノ、ゼカ、トンとのライブ録音アルバム。カエターノ自身ともいえるほど、コンテンツが広く深い Text by 育緒

 

■安達ロベルト セレクション

Jon Hopkins
Singularity

ジョン・ホプキンスの音楽は官能的だ。それは、電子音楽が中心でありながら肉体を使って演奏するところに起因すると思っている。大ヒットした全作「イミュニティ」よりもクラブ的な要素が減り、アンビエントな音が増えたが、ビートがあろうとなかろうと、そこには聴くものの身体に直接入ってくる音がある。クラシック音楽のバックグラウンドがありながら最新のテクノロジーを用いてつくるオリジナルなビートとトーンを、全身を使って即興的につくりだすジョンのスタイルからは、これからも目と耳が離せない。 Text by 安達ロベルト

 

■大和田良 セレクション

Radiohead

In Rainbows

聞き込んだという意味では、2000年に発表され、学生時代に暗室で流し続けた「KID A」がRADIOHEADのアルバムでは一番だが、音楽そのものに入り込み、自分の制作そのものにも影響があったアルバムというと、この「IN RAINBOWS」が挙げられる。発表された2007年という年は、僕自身が初めての写真集『prism』を刊行した時期でもあり、新しい制作にあたって社会の様々な出来事や芸術に積極的に目を向けていた頃である。成熟した楽曲の構成はもちろん、デジタルリリースされたアルバムはリスナーが自由に価格を決定するという試みも、当時の自分にとって世界の仕組みが変化していくその瞬間を目の当たりにするものだった。常に次に、新しさに向かうという姿勢そのものを象徴するアルバムとして、当時の僕が刺激を受け、挑発された作品である。

 

■水谷充 セレクション

Keith Jarrett
THE SURVIVORS' SUITE

71年から活動してきた、キース・ジャレットのアメリカン・カルテットで76年に唯一ECMで吹き込まれたアルバム。本作で、このユニットの活動は終焉を迎える。キース自身によると、このメンバーで遣り残したことはないと。アナログ盤では、ABiginning(発露)、BConclusion(結末)の全2曲。どちらも30分に迫ろうかという異例の長尺となっている。72年のBIRTH74年のDEATH AND THE FLOWERから続くキースの死生観をテーマに据えた作品の締めくくりとも受け取れる。Survivors'を和訳すると残存者。生き残った者へのメッセージなのかもしれない。Text by 水谷充

 

 

僕ら4人が、これらをどう料理するのか・・・・

お楽しみに!

 

また情報を少しずつお伝えしていきます。

 

| Exhibition | 08:35 | comments(0) | - |
ROCK YOU 2018 京都の様子

 

 

動画のリンク貼るの忘れてた!

京都高台寺での展示やトークショー、パーティーの様子です。

 

来年も、、開催に向けて、いろいろ考えているようです。僕もまたいろいろとお手伝いします。

| Exhibition | 02:48 | comments(0) | - |
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