写真・映像制作人 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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境界線
00_MG_9145.jpg 

 玉置じん氏の個展、なんとか間に合った。
同窓会翌日で、まだ若干酒酔いの頭痛状態だったのだが、どうしても見ておきたいと銀座へ。彼の作品は、「ShINC.¥3,000で写真売りましょ!買いましょ!展」で小型のものは拝見している。その折、数ある作品の中でも順調に売れた作品だ。
HDRというデジタルl的な処理で仕上げられた夜景なのだが、エフェクトの度合いは強くない。
写真なのだけど、写真ということを意識せず見ている自分に気づいた。僕自身のプレイスポットの中から、どこどこのお店に飾ったら似合いそうだなぁ〜なんてことを考えたりしていた。
POPなテイストは、グイッと視線を掴み取る力がある。ましょ展の時集めた評価も、そういったところが力になっている様に思う。

 作家自身も、作品のことを”アートワーク”と表現していた。筆を選択するように、写真機を選択したということであって、写真を作ることそのものが第一の要点ではないのだろうと推察できる。であればとても納得のいく立ち位置。しかし一方では、写真でしか表現できない要素も十分すぎるくらいに持っていることも確かだ。
どこまでが写真で、どこからは写真じゃないのか。そこここで語られる写真界の今日この頃。前に書いたけど、「森村泰昌氏をなぜ写美で?」 との気分も再び蘇ってくる。
「枠なんていらない」「写真を越えてゆけ」と言いきることが出来ればカッコ良いのだろうけれど・・・。
もう、頭古いのかなぁ〜と思いつつも、後の時代になって作品やらを評価しようとしたとき、”分類”は避けて通れない評価軸。
歴史を学ぶ、もしくは教える時にも、時代だったり、技法だったりを切り口に作品なり作家の分類は必ずなされるだろう。

 僕は学者でも研究者でも、批評家でもない。だから今のところは、好きか嫌いかで選別していけばそれでいいのだろうと思っている。ただ、同時に創り手でもあるわけだから、そうした境界線は、自分なりの結論を持って意識していかなければならない。


JUGEMテーマ:写真

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