写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
<< 書き割り的な・・・ | main | 日々。 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
時代の変わり目


 SHUTTER magazine。そして、フォトサミ8+GRコラボ企画「旅するGR」応募者の選考。そして、僕自身の仕事も立て込んでいる。そうそう、前回のフォトサミ7のGRコラボ企画、「RING CUBE外看板コンペ」も、最終選考が終わって、外看板に採用される写真も決定した。3月には、いよいよ看板の掛け替えだ。これはもちろん、GR企画担当としては、動画で収録してフォトサミ8でその経緯を伝えなければならない。
レポート的動画は、僕のお得意。フォトサミ8直前の看板掛け替え工事でも、何とか対応だ。

おっと、SHUTTER magazineの原稿もまだ仕上がっていないのが2本。ヤバイヤバイ。忙しい〜とか愚痴ってる場合ではない。山ちゃんに怒られちゃうよ。(笑)

 そんなタイミングでも、友人の編集者が事務所を畳むってことで、不要品の引き取りだの、ゴミの分別だのをお手伝いだ。
大量の素材DVテープを破棄する。本当に大量で目眩がすると同時に、なんだかテープ収録の時代が終わるまさにその際にいる自覚。
映像収録は、本格的にファイルベースに移行しはじめている。形として残るテープ収録と比べ、なんとなく不安がつきまとうファイルベースなわけだけど・・・・・。
これ、写真に来てる流れと、全く同じなんだよね。
写真の場合、銀塩は、もはや仕事では迷惑がられ、デジタルを使わざるを得ない。印刷のワークフローが完全デジタル化して、コスト面でフィルムの入り込む隙間はなくなりつつある。
なにがしかの狙いがあってフィルム。そしてある程度潤沢な予算・・・・。そんな条件の仕事以外、デジタルでやれないということは、仕事を失うということを意味する。

 本当に時代の変わり目なんだな。
価値観が何か今まで積み上げてきた流れとは異なった方向へ急転換している気がする。
音楽業界も1985年辺りに、CDが出来て、アナログレコードが凄い勢いで駆逐されていった。CDからの録音は、アナログと比較しても簡単で、レンタルしてきてMDにダビングなんて流れが続いてきた。そこへアップルがiPodを投入。
一気にダウンロード購入の方向へ進み、CDというビジネスモデルも崩壊しつつある。MP3、AAC。様々な圧縮ファイルの形式が出来て、超小型のメモリープレーヤーの中に、かなりの曲数が入ってしまう。耳に異物をぶち込み、圧縮でスカスカになった音を聴いても、特に不満はない。
アナログレコードの芳醇な音を聴いた経験がない人には、本当にそのイヤフォンで聴く音楽が音の基準になっているわけだから、不満を感じる要素がないんだよね、そもそも。

「写真も、映像も、音楽業界と同じような失敗をしてはいけない」と、、、、心から思うのだけど、やはり柔軟にデジタルを取り入れていかないことには、そもそも印刷ビジネスの世界では仕事にならないんだよな。

企画、、、撮影、、、仕上げ。
やることは銀塩の時代とさほど変わらない手間がある。だけど、やはり圧縮された予算は、デジタル画像処理をもやは無料サービスでやらなければならないレベルの仕事を乱造してしまっている。

写植打って、版下作ってた時代から、DTPになって、誤字脱字、緊張感のない字送りの乱立って失敗もついこの間。タレントの顔、修正しすぎてアンドロイドみたいになってしまっているポスターが本当に増えている。やばいな〜
ずっと後の時代になって、今を振り返ってみると、、、どんな感じなんだろうか。
時代の変わり目に振り回されて、コンピュータが備えた便利機能に振り回されて、糞画像を乱造した時代とか言われたくないね〜
みんなで、品質を守っていこうぜ! と熱く呼びかけてみる明け方の4時でありました。

駄文、失礼。ぜも、切実。
糞の時代に、僕自身がかなり責任を果たしちゃってる気がするんだよな。あ〜


JUGEMテーマ:写真




| Recently | 03:57 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 03:57 | - | - |









     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
+ PROFILE











+ RECOMMEND
70s原宿 原風景 エッセイ集 思い出のあの店、あの場所
70s原宿 原風景 エッセイ集 思い出のあの店、あの場所 (JUGEMレビュー »)
中村のん(編集),高橋靖子,中西俊夫,藤原ヒロシ,大久保喜市,柳本浩市,ミック・イタヤ,安田あけみ,野上眞宏,牧村憲一,國分紘子,平野久美子,糟谷銑司,田島由利子,橘かがり,松木直也,茅野裕城子,前むつみ,染吾郎,井上伸夫,鳥山雄司,伊島薫,関口シュン,薙野たかひろ,黒木実,マキノユキオ,風間正,白谷敏夫,水谷充,横森美奈子,篠原朗,伊藤悦朗,伏見行介,藤田峰人,石川武志,熊谷正,達川清,山田英幸,山本ちえ,村野めぐみ,マーク・東野,高野(赤松)緑,遠山秀子,白川良行
70年代の原宿は、日本のファッションや音楽にとって、しみじみ重要な場所だったんだなぁ〜と思う。素晴らしい執筆陣の末席に、僕もセントラルアパートの中庭にあったカフェの思い出を寄稿させていただいています。ある意味で歴史書。読んでいるとワクワクする本です。
+ RECOMMEND
トレジャー
トレジャー (JUGEMレビュー »)
藤陵雅裕
JAZZの楽しさを教えてくれる1枚。レギュラーバンドならではの息の合ったプレイが心地よい。
ジャケットのアートワークを担当しました。
+ RECOMMEND
ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3
ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3 (JUGEMレビュー »)

コストパフォーマンス抜群。フルサイズ・ミラーレス時代の基準になる1台かも。
+ RECOMMEND
タムロン(TAMRON) 28-75mm F/2.8 Di III RXD ソニーEマウント用(Model A036)
タムロン(TAMRON) 28-75mm F/2.8 Di III RXD ソニーEマウント用(Model A036) (JUGEMレビュー »)

重すぎず太すぎず。持ったときのバランスも良い。総合力の高いαE用の標準ズーム。僕にとっても手放せない1本。
+ RECOMMEND
マインドスケープ
マインドスケープ (JUGEMレビュー »)
藤陵雅裕
CDジャケットのアートワークを担当。透明感のあるサックスの音色と疾走感が心地よいサウンド。JAZZ SAXの魅力を知るには最高の一枚です。
+ RECOMMEND
自然職のススメ
自然職のススメ (JUGEMレビュー »)
出山 健示,水谷 充
農業、漁業、林業の現場を取材したフォト・ドキュメント。就業情報も網羅した、生き方提案書です。
+ RECOMMEND
匠の姿〈vol.1〉衣
匠の姿〈vol.1〉衣 (JUGEMレビュー »)
出山 健示,水谷 充
衣食住遊祭の全5巻。35人の伝統工芸職人を3年半かけて取材したフォトドキュメントです。資料的価値もあって、1999年の発刊以来、ロングセラーを続けています。
+ RECOMMEND
天使の宝石箱
天使の宝石箱 (JUGEMレビュー »)
小松長生,yumi,オーケストラ・アンサンブル金沢,渡辺俊幸,浦壁信ニ,朝川朋之,佐野秀典,竹内淳
ジャケット写真を担当しました。フルートの素晴らしさ+かわいらしさ。注目のフルーティストです。ぜひ聴いてみてください。
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ Blog People
+ Trackback People
+ MOBILE
qrcode
+ OTHERS
+ SPONSORED LINKS
このページの先頭へ