写真・映像制作人 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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デジタルリミックス的な

 

 

 1990年頃 夏の終わりだったかなぁ〜 おそらく千葉九十九里のどこかの海水浴場。毎年夏になると出かけているから、間違いない。原版はポジフィルムだ。コダクローム64。色味が個性的で好きなフィルムだった。

印刷原稿といえばポジが定石だったけれど、この少し後くらいから仕事でもカラープリントで入稿することが多かった。印刷されたときポジは妙にクリア過ぎで好きじゃなかった。プリント入稿だと、どこかまったりと刷り上がる。あくまでその質感が欲しかったという理由でネガカラーを使っていた。プリントは極力ノーマルな色で焼いていた。プリントの質感が欲しかっただけで、妙なエフェクトをかけるようなことはほぼなかった。カラープリントの自家処理は、ラッキーからCP31というカラーペーパー・プロセッサーが発売されたのが、きっかけだね。薬液槽2リットル。かなり手ごろ。半切まで自分でやれるってのは、とってもありがたかった。あ〜懐かしい〜〜

 

カラーネガフィルム、35は、ほぼコダックのエクター25ばっかり。ブローニーは、VPSって名称だったかなぁ〜 やはりコダックのプロ用ネガ。しかしこの頃辺りから、フジフィルムが急激によくなってきた。RDPというポジがバージョン2になって、通常は、ほぼこれ。ネガカラーも160NSとNCってのを目的に応じて使い分けるようになった。製造ロットによる色味の変化が少なく品質の安定性抜群だったね。カラーはすっかりフジになってしまった。

 

 デジタルの時代になって、いろいろなタイプの紙に出力できるってのがいいね〜。仕上げの基準は、やはりずっと親しんでいたカラーネガプリントの感じ。Rawからの現像も、そこいら辺りがターゲット。僕の場合、JPEG撮って出しをそのまま入稿することはない。ホワイトバランスをどんな光源下でも常に太陽光にしてRaw+JPEGで撮影する。JPEGの色転びを参考に、撮影時の印象に近づけるようにRaw現像する。印刷なのか、Webなのか、使い道に合わせて、最終調整して完了。

JPEG一発に拘る方もいるようだけど、僕は、自分の手が及ぶ範囲が多ければ多いほど楽しい。フィルム時代から、暗室を通過してプリントになって原稿だったから、むしろデジタルになって手数が減ったかも。

その時代にやれる方法は、なんでも試して、自分の満足度を上げたいと思っている派かなぁ〜僕は。仕上げの基準は、常に撮影時の印象。自分自身が感じた印象ね。

フィルム時代もポジ基準ってやり方じゃなかったから、自然とこんなワークフローになったのかなぁ〜

 

 今、写真展準備も大詰め。フィルムからのものも多い。音楽の世界で言うところの、デジタルリミックスっぽい作業が楽しい。いわゆるフィルムをスキャンしてデジタル化するのだけど、その際にアナログプリントのようなものを目指すっていうのともちょっと違って、今感じるものを繁栄させるように心がけているつもり。

ぜひ、見に来てくださいね〜 写真展。ともかくやることが多ければ多いほど楽しい。好きなことをやるって、ホントそういうことだと思う。手間をいとわずです。

 

水谷充写真展

NUDE WORKS

会期:2016.7.15.fri-7.28.thu 10:00-20:00
 
  (土日10:00〜18:00、最終日12:00〜17:00)※7月18日、月曜休館 
会場:ブライトフォトサロン
   日本写真学院
   東京都中央区湊1-8-11 ライジングビル4F
   Tel. 03-3523-0545
         http://www.jcop.jp/wp/gallery/nudeworks/

 

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