写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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ROCK YOU プロモーションイベント
12月1日 17時から
市ヶ谷のカロタイプにて、ROCK YOU 2019のプロモーションイベントが開かれます。
前回同様に、主催・育緒と招待作家・安達ロベルト、大和田良、水谷充の4人が、各自1点アルバムをセレクト。その4枚に4人が挑みます。「わたしは、こう解釈してこう作った。」ということなんですが・・・。
オリジナル作品が実在する。
模倣ではなく新たな解釈で仕立て直す。
というところが面白い。
ぜひトークショーに来てください。
19時からは、パーティーです。
招待作家によるスライドショーなどもありますよ。これもかなり濃いものが仕上がってくるんじゃないかと思います。
課題アルバムの解説です。
16枚のRe-Designされたアルバムジャケットが当日公開になります。
■育緒セレクション
Ofertório
Caetano Moreno Zeca Tom Veloso
映画『ブエノスアイレス』の中で使われた、耳に残って消えない曲「ク··ルクク·パローマ」が、カエターノ・ヴェローゾだった。私はその時からのファンである。
彼はボサノバにブラジルのポピュラー音楽や欧米のロック、サイケ等をミックスしながら独自のスタンスを確立していいったが、同時に軍事政権に対する左翼的立場をとったことにより厳しい抑圧を受け、ロンドンへ亡命。海外で成功を収めた後、ブラジルへ帰国した。
今年リリースされたこの作品は、自身の息子であり、音楽家として活躍するモレーノ、ゼカ、トンとのライブ録音アルバム。カエターノ自身ともいえるほど、コンテンツが広く深い。(Text by 育緒)
■安達ロベルトセレクション
SINGULARITY
JON HOPKINS
ジョン・ホプキンスの音楽は官能的だ。それは、電子音楽が中心でありながら肉体を使って演奏するところに起因すると思っている。大ヒットした全作「イミュニティ」よりもクラブ的な要素が減り、アンビエントな音が増えたが、ビートがあろうとなかろうと、そこには聴くものの身体に直接入ってくる音がある。クラシック音楽のバックグラウンドがありながら最新のテクノロジーを用いてつくるオリジナルなビートとトーンを、全身を使って即興的につくりだすジョンのスタイルからは、これからも目と耳が離せない。Text by 安達ロベルト)
■大和田良セレクション
IN RAINBOWS
RADIOHEAD
聞き込んだという意味では、2000年に発表され、学生時代に暗室で流し続けた「KID A」がRADIOHEADのアルバムでは一番だが、音楽そのものに入り込み、自分の制作そのものにも影響があったアルバムというと、この「IN RAINBOWS」が挙げられる。発表された2007年という年は、僕自身が初めての写真集『prism』を刊行した時期でもあり、新しい制作にあたって社会の様々な出来事や芸術に積極的に目を向けていた頃である。成熟した楽曲の構成はもちろん、デジタルリリースされたアルバムはリスナーが自由に価格を決定するという試みも、当時の自分にとって世界の仕組みが変化していくその瞬間を目の当たりにするものだった。常に次に、新しさに向かうという姿勢そのものを象徴するアルバムとして、当時の僕が刺激を受け、挑発された作品である。(Text by大和田良)
■水谷充セレクション
THE SURVIVORS' SUITE
KEITH JARRETT

'71年から活動してきた、キース・ジャレットのアメリカン・カルテット’76年に唯一ECMで吹き込んだアルバム。本作で、このユニットの活動は終焉を迎える。キース自身によると、このメンバーで遣り残したことはないということらしい。アナログ盤では、ABiginning(発露)、BConclusion(結末)の全2曲。どちらも30分に迫ろうかという異例の長尺となっている。72年のBIRTH74年のDEATH AND THE FLOWERから続くキースの死生観をテーマに据えた作品の締めくくりとも受け取れる。Survivors'を和訳すると残存者。生き残った者へのメッセージなのかもしれない。(Text by 水谷充)

 

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