写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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2008、僕的プチ総括
 昨日で年内の撮影納め。新年早々に入稿ってことで、掃除もほどほどに画像処理に取りかからないといけない。相変わらず、年末年始はバタバタと忙しい。やりたいこと、やらなければいけないこと、様々。(汗)
まぁ、写真で喰ってる人として、仕事に追われつつ年の暮れを迎えるって、縁起良しとしておこう。

 しかし、いろいろ暗い話題の多い2008だったわけだが・・・
日本国運営のシステムが綻び始めている気がするね。新宿の街をウロウロしてると、タバコの監視員&駐車禁止の監視員。そしてオタク的雰囲気の人を狙い撃つ職務質問の嵐。ちょいと街灯のポールを見上げると、そこココに監視カメラ。知らないうちに、どえらい数のカメラが僕らの動向を記録している不気味さ。あー仕方がないと一言で片付けられない違和感が心にある。
自動車メーカーが生産縮小で、派遣労働者が大量に契約打ち切りになっているようだけど・・・。
間違いなく高度成長経済を牽引してきた自動車産業。ところが街場は、車、使いにくい状況が加速。コンビニ前に横付けして、ちょいと5分ほど買い物して出てくると、もう駐車監視員とやらが、なにやら記入してる。
なんだ、そりゃ。と小一時間問いつめたい欲求を仕舞い込んで、今出ます〜なんて調子で車を走らせる。
ま、駐車場のあるような場所ならともかく、幹線道路沿いのコンビニやほか弁屋なんかは、間違いなく使う頻度が少なくなった。
売り上げにどのくらいの影響が出ているのかぜひ聞いてみたいものだ。少なくとも僕の周囲の車使用者のほとんどは、そういった類の店を使わなくなったそうだ。
僕も電車使用率が増大。エコだね、たしかに。しかし自動車は売れなくなる。経済的には底冷えに向かって加速だ。
燃料電池車やら、水素エンジン車を早く出せばいい。エコなんでしょ?車、使いにくくなると、多方面に影響が出ると思うんだけどな〜。エコエコが納得できる施策をとらないと、さらに失業者が増えるんじゃないの?
当然、税収も減る。国力はさらに弱まる。綺麗な空気を手に入れて、農耕生活に戻れるものかしら?
大きな岐路に差し掛かっているってことなんだろうね。

 先日、久々の銀座。海外ブランドのショップが増えていてびっくり。(今更っぽいけど)
某有名ブランドビルのGALLERYで写真展を見たんだけど・・・。はぁ〜?
厳かな雰囲気で展示される大型プリントの数々。だけどなんだか、テンション低い。何を撮ってるのかよくわからん。無料だったからあまり腹も立たなかったけれど、もし有料だったら激怒だな〜って内容だった。テーマ、散漫。主題、突っ込み不足。
僕、見る目がないのかな? どうもGALLERYの持つ威厳と内容が違和感だったな。

 エロ本は、どうやら役割を終えた感が漂ってるね。ネットに取って代わられたと考えて間違いないでしょう。昔、よく仕事をさせてもらった出版社は、終焉の気配に包まれていたね。ちょっと寂しいけれど、移り変わりは世の常だ。
タレント写真集のパブリシティーをグラビアTopに平然と持ってくるようになった辺りから男性誌は下降線だ。オリジナリティーを創出しない雑誌に、存在意義は見いだせない。しかも売ってない。コンビニが売り場所の主流になったことで、なんだか検閲機関の如き存在が出来上がってしまった。
「コンビニから外されない雑誌」これが制作上無視できないテーマ。(笑)
読者の存在すら見ていない。編集者も契約社員が多くを占めるようになり、お仕事的感覚で雑誌を作る。広告を受け入れるための媒体であって、メッセージを伝える媒体ではなくなってしまった。
ネットが100倍、面白い。ま、仕方ない流れだね。

 2009年は、どんな感じでしょ?
楽しみだワクワク。何かが生まれてくる素地が整ってきてるような気もする。少なくとも写真業界は、面白い若手が沢山出てきてて楽しみだ。自分がどんな風に関わっていけるのか、いろいろと思いを巡らせながら、さてさて、ですわ。
| Recently | 11:08 | comments(0) | - |
藤陵雅裕 横浜JAZZ IS


 藤陵雅裕CD発売記念ライブ 横浜JAZZ ISも盛況のうち終了。今回もCD収録曲を全曲収録順に演る趣向。
メッチャ良かったな〜。アレンジや盛り込まれたアイデアが抜群で、聴いていても本当に楽しくエキサイティング。
場の空気は、時に名演を生む力になる。やっぱりこうした現場で体感するハイテンションはJAZZの醍醐味。CDとは異なった表情を見せるもう一つの名演でした。
本人からも合間に笑みがこぼれ、気分の良さが滲み出ている。もちろんそうした気分が音楽に反映されていることは容易に想像できること。満席のお店は、心地よい一体感に包まれていました。
会場には、セルマージャパン(野中貿易)の社長、野中氏の姿も。ミュージシャンにとっては、メーカーのサポートも活動する上では重要なこと。MCの中で、藤陵氏がそのことを語ったあたり、印象的だった。
僕ら写真でやってる人間も、メーカーとの関係は大切なこと。ジャンルは違っても、そう言った部分はなんだか似ている。
メーカーにとってのメリットは、使う側の要望などを企画・製造側にフィードバックできること。コツコツと改良を加え、製品のレベルを上げていくわけだ。使う人作る人、互いが力を合わせて製品の熟成が進む。大事なことですね〜

 ここ横浜は、僕や彼が中学時代を過ごした町田から近いってこともあって、旧友達も駆けつけてくれた。2年生途中で転校してしまった僕には、その時ぶりなんて懐かしい顔もあって最高だったなぁ。
終演後、寿司屋にてプチ同窓会。当時、誰が誰を好きだったか、なんて話が話題の中心。つくづく人は恋愛が主食なんだと微笑ましい。
2日ほど早いけれど、最高のクリスマスって気分だった。

藤陵氏本人も本当に楽しそうに吹いてたなぁ。


Piano福田重男氏、ダンディな名手。


Bass高瀬裕氏 抜群のタイムキープ力。安心して聴いていられます。


Drums安藤正則氏 スイングしなけりゃ意味がないと言わんばかりのドラミング。


※それにしても、良い箱だね〜JAZZ IS
丁度良い広さで、一番後ろにいても、生音が心地よく届く。演奏者の表情もよく見える距離感は、JAZZを味わうには最適です。
お近くの方は、ぜひ訪れてみてくださいな。JAZZにはまるよ。

JUGEMテーマ:音楽
| Music | 09:45 | comments(0) | - |
ShINC.セミナー終了


 ShINC.セミナー 第一回「黄金分割とその利用法」無事終了。さすがバンタンで教えて12年。とてもわかりやすい解説でした。五味さん、お疲れさまでした。
現役生徒さんの他、スタジオマンとして修行中の若い方も受講していました。明解な目標を持って生きてると、どんな機会も勉強のチャンス。なんとなくやってても、続けてればそこそこ行けちゃうのが人の常。だけど、いろんな事柄が論理的に解明されてきてる現代ですから、学べる時には学んじゃった方がいいですね。
僕は、なんとなくやってきちゃってる典型。まともな勉強をしてこなかったんだけど、なんとなくやって来れちゃってる。
ある意味「たいしたもんだ」とも言えるのだけれど、どっか常に煮詰まり気味。ギリギリの攻防で日々乗り切ってる感じだ。「もっといろんな事学んでおけば良かった」なんだよね。(笑)
もちろん仕事しながら…つまりお金もらっといて勉強しちゃうって作戦でずっと来てるのだけれど…。そんなんじゃなくて、勉強に没頭できる時期がなかったのが少し悔やまれる。いや、厳密に言えば、時期はあった。遊び呆けていたのは自分自身なわけだ。(汗)
言い訳しとくと、「人生経験」って失敗も、数多く乗り越えてきて、かなりタフな奴に仕上がってはいる。うん。

 学生やってる人には、ぜひ理解して欲しい。勉強だけしていれば許される時期は、これを逃すと基本的には二度とない。だから、おもいっきりいろんなもんを学んで吸収しておいたらいい。実践的なことは、社会に出て追いつめられればスルッとやれちゃうもんだよ。ただ、じっくりと作戦練ろうなんて時は、知識、見識の引き出しは多い方が助かる。応用しようにも、物事への理解が乏しければどうにもならないからね。
少なくとも、好きなことには没頭して好奇心を次々埋めて突き進んでいく様な奴が、なんか大きな結果を残すってことなんじゃないかと思う。
ともかく論理的に解明できてる事は、さっさと理解しちゃってる方がいい。脳みそ別のことに向けられるかれね。

「まだまだこれから…」これは僕自身に向けた言葉。

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| One`s View of Life | 22:48 | comments(0) | - |
必見です。故・石田徹也展覧会

『飛べなくなった人』

 西武池袋線、中村橋駅のすぐ近くにある練馬区立美術館で、石田徹也氏の展覧会をやっています。
どんな褒め言葉も陳腐に聞こえてしまうかなぁ。あえてノーコメント。しかし、ぜひ見てください。
 僕がこの人を知ったのは、たしか2年くらい前の事。当時、それほど大きくとり上げられるような画家ではありませんでした。
書店で目にした作品集からは、一種異様なものが迫ってくる感じで、いいとか悪いとかってことを超越した違和感が心に残りました。
昨日、この展覧会を知って、ソワソワ。タイトなスケジュールをこじ開けて、見てきましたよ。
本物を目の前にすると、画集では伝わりきれない様々が見えてきます。微妙な筆のタッチなどから、書かれた時の精神状態のようなものが窺い知れます。それは、本人と同化するような奇妙な感覚で、ゾワっと全身が鳥肌でした。
書かずにはいられなかったんでしょうね。書くことでかろうじて心のバランスをとっていたのかも知れません。彼に対して、たいした知識をもっているわけでもなく、ただその作品群を前にしたとき、その様に感じました。

 故人です。31歳の若さで亡くなってしまったようです。もう新しい作品を見ることは出来ません。それは、残念なこと。
ぜひぜひ、見ておくことをお勧めします。今月12月28日までやっているそうです。

※追加情報
Googleでの検索  公式サイトなどもあるようです。ぜひ、ご覧ください。

しかし、、絵画ってもの方面にアンテナ張ってなかったんだなぁ〜とつくづく。
もちろんガーディアンガーデン、一坪展だってよく知るAWARD。写真はチェックしていても、絵まで網羅できていなかった。遺作集として出版された本だけの印象で判断してしまうところだった。
実物を可能な限り見るべきだと反省。 (14日1:32 加筆)

JUGEMテーマ:展覧会
| Exhibition | 19:06 | comments(0) | - |
彼の眼差し


 写真家・渡部さとる氏と西新宿再開発エリアを歩いた。これは、僕の今制作しているインターネットTVの為のセッション。
渡部氏とは、彼が学生時代からの旧知の仲。日大芸術学部写真学科に通い、やがて報道畑に就職し、次の夢を追いかけて退職しフリーランスとして活動を始める様々を近くで見てきた。あれからずいぶんと長い年月が経過している。僕は、ちょっと私生活にいろいろあって、お互いが暮らしていた江古田から引っ越してしまった。激動の日々は、無垢な時代の匂いがする江古田を遠いところへ追いやってしまった。

 昨年の冬だっただろうか・・・。都営大江戸線の六本木駅を歩いていると、目の前に懐かしい顔が飛び込んできた。少し老けたけれど、間違いない。渡部氏とは、おそらく15年ぶりになる。新宿から乗る方向を間違えた彼は、六本木駅で気付き、引き返そうとしているところだった。2〜3分でもズレていれば会うことはなかったと思うと、どうやらこうして西新宿を一緒に歩くって出来事は、あの時から始まっていたのかも知れない。
ネットを通じて、彼の動向も少しは知っていた。紀伊国屋書店で写真集を見つけ購入もしていた。しっかりとした足取りで初志貫徹。彼の歩んできた道を、身に付けた貫禄から窺い知ることが出来た。なんだか嬉しいもんだ。
その後、彼の主宰するワークショップ2Bの修了生写真展にも顔を出させてもらった。修了生や、そのOB達の彼に寄せる信頼感が、彼の伝えていることの確かさを証明している。

 インターネットTVをプロデュースすることになった僕は、写真芸術を題材にした番組企画を進めている。写真家・渡部さとる氏をとりあげるのは、とても自然な流れだと言える。尊敬の念を持って、「なべ」「みつるくん」と呼び合える時間が再び戻ってきた。他意はない。素直にそのことを喜べる自分がいる。激動の日々も、苦労の記憶というより、楽しい思い出に変わりつつある。

西新宿再開発エリア ごっそりと古い町並みが消えた。
どんな景色が作られていくのだろう。


渡部さとる氏 オフィシャルサイト

JUGEMテーマ:写真
| Recently | 22:47 | comments(2) | - |
圧巻! 天女像


 日本橋三越本館の吹き抜けに鎮座する巨大木彫をご存じだろうか。噂に聞いていたけれど、ちゃんと見たには初めてのこと。
言葉にならない〜って感覚だった。とにかく凄い。ぜひ一度、圧倒されてきてください。

 作者は、佐藤朝山(玄々)氏。→資料1 →資料2

この天女像が、ここ日本橋三越に設置されたのは1960年(昭和35年)のこと。佐藤朝山氏が座長となり、お弟子さんをはじめとする多くの木彫職人が関わって、およそ10年の歳月をかけて完成に漕ぎ着けたようだ。当時「例の奴、もう手伝いに行った?」と、木彫職人同士の間で語りぐさになり、その手伝いに行く行為は「朝山詣で」と呼ばれていたそうだ。
佐藤朝山氏は、元々、仏像彫刻から入った人らしく、この天女像を見ても、布ドレープの再現など随所にその片鱗を見ることができる。
当然、各ピースごとに作られ、現場で組み上げていったはずなんだけど…なにもかも凄い。彩色も見事。エグさギリギリの(って言うかエグい)姿は、僕的にツボで、もうすっかり朝山ファンになってしまった。久々に震えるほどの感動だったよ。
この人の血を受け継いでいるのかと思うと! ってな人が、身近にいるもので、48年知らずに生きてきた天女像と出会うに至った次第。
出会えて良かった!

引き絵で見るとスケール感が伝わるかな?


裏側も、まったく隙がない。


※追加情報
ご近所の日本橋高島屋 6階美術画廊にて野又穣展覧会 開催中。
12月9日までやっていますので、ぜひ。
もう10年来のファン。野又氏の描く空想建築は、本当に素晴らしい。
珍しく横位置の作品が展示されています。僕はこのシリーズ初めて拝見しました。

ぜひ、天女像とセットで見学ツアーしてください。お勧め〜
| Recently | 13:41 | comments(0) | - |
ShINC.セミナーのご案内
ShINC.セミナーのお知らせです。
無意識に身に付いているバランス感覚を、論理的理解に変える絶好の機会。
僕自身、とても楽しみな第一回。

そして、第二回は手作りの楽しい写真集講座。
撮りためた写真を、楽しく見れるBOOK形式にまとまてみませんか?
写真を楽しんでいる方々に絶対お勧め。
ページ構成の基本も学べますよ。

***************************************

第一回「黄金分割とその利用法」 定員20名(予約先着順)
参加費:1000円 解説:五味彬 12月19日19時〜21時
場所:中目黒スクエア6F 青少年プラザ 視聴覚室
目黒区中目黒2−1−13 TEL 03-5721-8575

セミナー概要: 黄金分割はBC3年頃ユークリッドが自ら編集した数学書「原論」の中で定義した比率です。
16世紀になって天文学が 発達すると惑星の軌道,銀河の渦巻きがこの比率にそって移動、拡大している事がわかってきます。
19世紀に入ると自然生物学の中でもヒマワリの種の配列、巻貝の渦巻きほか自然界に多くの生物,植物が
この比率によって細胞分裂、成長している事がわかってきました。
このような黄金分割の歴史、知識と、アーヴィング ペンの写真に見られる完璧な黄金分割の構図 などその活用法についてのセミナーです。

P.S. このセミナーを受けた後に「ダヴィンチコード」を見直すと「なるほど」と納得できると思います。
ダヴィンチコードは黄金分割が作品の謎解きの大きなヒントになっています。
来年公開されるダンブラウンの「天使と悪魔」は「シンメトリー」がヒントとして使われています。

***************************************
第二回「ONLY ONE BOOKとページ構成」 定員40名(予約先着順)
参加費:3000円(材料費込み)
解説:五味彬 魚住誠 2009年1月24日(土曜日)10時〜17時
場所:目黒区立下目黒住区センター 第一会議室
目黒区下目黒2−20−19TEL 03-5496-5813

セミナー概要: 手作り製本キッドの開発に長年携わってこられた魚住誠しを招いて誰でも簡単にできる ONLY ONE BOOK(手作り写真集)の作り方と
五味彬のページ構成のコラボセミナーです。 参加者を2クラスに分けて午前午後で二人のセミナーを受けていただくという形のセミナーです。
申し込みはhttp://shinc.jp/reserve/

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| A View of Photography | 12:11 | comments(0) | - |
熱い夜


 さて、晩は藤陵雅裕CD発売記念ライブ第一弾だ。新宿PIT-INNは立ち見も出る盛況で熱気も凄い。CD収録の全曲を同じ曲順で演るという企画。
これってまさにジャズの面白いところで、アレンジも違えばアドリブも違う。CDとはまた違った世界観がステージ上に広がってゆく。めっちゃ楽しい。
終演後は、CDにサインを求める人が殺到。「ジャケット、サイン入れやすいデザインでしょ?」と、その様子を眺めながらなんだか嬉しい時間でした。

手に馴染む楽器 彼を支える伴侶(もちろん一番は奥様だろうけど)


四半世紀、活動を共にする 福田重男氏


安定したベースラインが心地よい 高瀬裕氏


やはりドラマーはジャンキーな雰囲気が素敵 安藤正則氏


次は、ヨコハマ!
12月22日(月)
横浜 Jazz is
横浜市中区相生町1-6 高坂ビル 1階
電話045−681-5415
FastSet Start 20:00
http://www5b.biglobe.ne.jp/~jazz-is/

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| Music | 20:03 | comments(2) | - |
伊那信男賞、三木淳賞授賞式

伊那信男賞を受賞された平敷兼七氏(沖縄県)

 ニコンサロンが、一年間に同ギャラリーでおこなわれた写真展を対象にした賞である「伊那信男賞」「三木淳賞」の授賞式にお邪魔してきました。
受賞者は以下の通り。
・第33回伊那信男賞 平敷兼七写真展『山羊の肺 沖縄1968〜2005年』
・第10回三木淳賞 西村康写真展『彼女のタイトル』
・三木淳奨励賞 松下初美写真展『松下初美』
        インベカヲリ★写真展『倫理社会』  (敬称略)

こういった賞の授賞式ってものは初めて拝見したわけだが…
なかなか堅苦しさもあって、微妙に面白い。(笑)
ここ何年か前から広がる写真ブームに女性の力が大きく影響している。今回も奨励賞が2名とも女性であるってことが印象的だった。
奨励賞ってポジションもまた微妙なんだけれど、これって未来を感じさせてくれる…的ないわゆる「試み」に賞を与えているものだと思われる。選考委員の方からのコメントにもその様な下りがあった。つまり、この一年にニコンサロンでおこなわれた写真展で、未来を感じさせる新しい試みの代表が女性だったってことなんだね。
表現方法としての「写真」は、女性にとって親和性の高いものかもしれないと、改めて感じた次第。

 それにしても、授賞式を見に来ている人がこんなにも大勢いるんだと驚いた。ちょっと時間ギリギリに辿り着いた僕は、なんとかスリムな体型を生かして人波の中に潜り込んだってな具合だった。メディアの取材らしき人も多く、選考委員のコメントなどをメモったりしている。賞が授与される瞬間は、まるで結婚披露宴のケーキ入刀のごとく多くのフラッシュが焚かれたりする。
僕も、コンパクトデジカメでタイムラグに苦しみつつシャッターを切ってきた。(笑)

 神妙な面持ちでフロント脇に鎮座する受賞者の面々。そんな中にあってインベカヲリ★氏だけは、ちょっと異質な空気を醸し出している。選考委員の一人、写真家・畠山直哉氏の総評を、目をキラキラ、表情ニコニコで見入っている。時折会場内を見回したりして、とにかく楽しそうにマイペース。お礼を述べるに止まる受賞者達の中で、一人「モチベーションを上げるには最適な順位です」とか、コメントもユニークで期待を裏切らない。
長年、インベカヲリ★氏の制作活動を近くで見てきた僕としては、嬉しい受賞だった。ニコンD90もらってたから、動画機能を試させてもらうってな野望が僕の中にムクムクしてる。(笑)
おめでとう〜

インベカヲリ★氏 カメラ目線! さすがです。

インベカヲリ★ ウェブサイト

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| Exhibition | 09:58 | comments(0) | - |
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