写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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TOKYO PHOTO 2009
 東京、ニューヨーク、ロサンジェルスのアートギャラリーが集結して写真中心のフェアが開催される。日本の写真界にも、欧米的市場がじわじわと育ってきている感じだ。

TOKYO PHOTO 2009
9月4(金)〜6日(日)
開場時間 9月4日(金) 11:00 - 17:00
  9月5日(土) 11:00 - 19:00
  9月6日(日) 11:00 - 17:00

会場    ベルサール六本木1F・BF
  住所: 東京都港区六本木7-18-18
詳しくは、公式サイト

よく知ってる作家さんも何名か参加する。
質の高いオリジナルプリントをぜひ観に行ったらいいと思う。

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| Exhibition | 18:12 | comments(0) | - |
配本日決定
 
自然職のススメ (二玄社刊)
文・出山健示 写真・水谷 充  定価1,500円 

配本日が、9月25日で決定しました。




本日、無事に色校も終わり。
一部、再校と9月の連休が影響して、25日までずれてしまった。
ともかく、後はもう発行を待つばかり。



取材に快くご協力をいただいた皆様。制作に関わったスタッフ様、出版社の皆様。
ありがとうございました&お疲れ様です。

内容は、自然に寄り添う一次産業に働く人を題材にしたフォトドキュメントです。
共著の出山健示氏は、99年に江戸伝統工芸職人のドキュメント本で、35名の職人さんを3年半に渡って一緒に取材してきた盟友。今回10年ぶりのタッグでの出版となりました。
この本の特徴としては、叙情的になりすぎないで、しっかり現実を見据えることを目指しました。就業ガイド的な実用情報も盛り込んであります。
写真は、現場の印象以上に作りすぎないよう注意して画像処理を進めました。大げさなカラーコレクションやエフェクトは一切なし。モノクロページも、トーンの豊富さを意識しつつ、黒の締まりを大切にした仕上げで、違和感なく見ていただけるものを目指しました。

登場していただいた職種は以下の通り
 農業:稲作 畑作 花卉栽培 ブルーベリー栽培 酪農
 漁業:定置網漁 延縄漁 シジミ漁
 林業:山林管理

後、一ヶ月ほどで書店に並びます。
ぜひ、手にとってご覧いただけたら嬉しく思います。

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| Recently | 21:00 | comments(2) | - |
良い一日だったなぁ〜
 蒸し暑い日曜日。
ちょっと油断したら、車内に置いた袋入りのチョコドーナツのチョコが、ほとんど袋側に移動。あ〜

 お昼前に、写真の学校へ。
本日も授業を取材。野頭尚子先生は、柔らか穏やかな素敵な人でありました。写真にも人柄が現れてるように思います。
授業は、和気藹々な雰囲気で進行しておりました。楽しそう・・・。


 そして午後は、一路横浜へ。
特定非営利活動法人「ザ・ダークルーム・インターナショナル」内に設置された、Hana*Hana Photo Festival準備委員会+写真家・永田陽一氏主催のトークイベントへ。
L.A在住の日本人ファインアート・フォトグラファー渡邊博史氏の経験に基づいたアドバイスや海外の写真事情など、聞き応えがあって面白かった。
会場もぎっしり満席状態。こういった方面への関心が高まっているのだと実感。






 馴染みの顔もチラホラ。そして何名かに「水谷さんですか? ブログ読んでます」なんて声をかけていただいた。これ、けっこう嬉しいもんだね。まだ、ウキウキしてる♪
懐かしいお顔も拝見。なんと、写真家・藤井英男さんがお見えでした。僕がスタジオマンだった時代に、本当によく使っていただいて〜
いろいろ勉強させてもらった人であります。1982年頃でしょうか・・・・。集英社のMoreという女性誌の表紙を撮っていたんですね〜。まだ海田俊二氏がチーフアシスタントをしていた時代です。
藤井さんは、特に思い出深い人の一人。じつは、当時、僕が発案デザインして製作されたライトビュアーがあったんです。バイテンが2枚楽々見れる大きさで、乳白アクリルも縁にゴミが溜まらない装着方法になっていて・・・。これ、ちゃんとKPSプロビュアー(共同写真要品)として製品になって、けっこう売れたんですよ。この試作最終段階のものを事務所にお届けしたりして。なんか、ご本人を目の前にしたら、そういった忘れかけていたことを思い出したよ。不思議な気分。
「まだ、サブで使ってるよ」と嬉しいお言葉(笑)。ちなみに元妻の実家が製造してました〜
※追加情報 そーいえば2Bの暗室にもあったなぁ。(笑)

 永田陽一さんの活動も、またいろいろ展開があるようです。
Hana*Hana、要チェックですよ。また、こちらでも情報を流しますので、お楽しみに。

PHOTOGRAPHERS SUMMIT 5 も10月1日に開催決定ですよ〜
まだ、行ったことない人は、絶対行ってみることをお勧めします。
額装された写真を、厳かに見るばかりがすべてではないと、新しい流れを実感できるのではと思いますよ。時代の流れに取り残されそうな不安で、失速気味の人にも、新たな活力を注入してくれるイベントです。

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| Recently | 06:45 | comments(0) | - |
夏の音色
 

 アブラじゃないよ、ミンミン蝉だよ。ちょっとアップで見る機会はあまりないんじゃないかと・・・。
驚異の造形美だね。やはり生物はみんな美しい。瞬時に反応してマクロモードでゲット。場所は、渋谷の見竹公園。児童会館のある公園だ。知ってる?

 農業・漁業の取材が一段落できて、いささか燃え尽き症候群っぽいのだけれど、ぼぉ〜っとしてもいられない。ってことで、写真の学校の授業を取材。
夏の短期集中セミナー的、写真の講義にお邪魔しているのだが、なんと初日の先生が「うつゆみこ」でびっくりした。
そこには、作品制作に没頭する「うつゆみこ」ではなく、いわゆる「宇津裕美子」がいた。人間力っていうんだろうか、人は本当に一側面だけを見て判断してはいけないと、心から思った。
宇津さんの授業は、とても聞きやすく、理解しやすいように系統立てたしっかりした講義。なんだか不思議なんだけど、嬉しかったなぁ〜

 

 夏も、そろそろおしまい。夜は幾分過ごしやすい。
秋に向けて、いろいろまた面白いことが目白押しだ。

「¥3,000で写真売りましょ!買いましょ! Vol.2」
 会期:2009年10月6日(火)〜10月18日(日) ※会期中無休
 時間:11:00〜19:00
 会場ギャラリーコスモス 東京都目黒区下目黒 3−1−22 谷本ビル3F

<応募要項>
 参加資格
 プロ、アマ、年齢、性別、国籍は問いません。
 参加費用
 10枚1口で5,000円
 今回はグループでの参加は不可です。
 作品規定
 A4サイズ以下のプリントで、銀塩、デジタルは問いません。
 応募期間
 2009年9月15(火)〜9月30日(水)
 応募方法
 郵送のみ ※作品返却は宅急便で着払い

と、概要はこんな感じ。

また、多くの作品に触れるチャンスです。前回、参加できなかった作家さんも、ぜひご参加ください。僕もまた、お手伝いでウロウロしてることと思います。


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学びの機会


 

 信州上田にリフレッシュ休暇。
標高の高い地域独特の空気感が心地よかった。ピンと張りつめた清々しい空気。陽射しもパワフルで暖かい。
休暇とはいえ、やはり気になる田畑の風景。千葉よりも若干稲の生育は遅めだったけれど、豊作を予感させる見事な景色だった。
千葉の田んぼは、アマガエルが主役だったけれど、信州はトノサマガエルばかりが目立っている。東京23区では、さすがに見かけなくなったね。子供の頃みたいにテンションが上がったよ。





 さて、リフレッシュ休暇は一日だけ。終われば、また写真漬けの日々。ああ、楽しい♪
まずは、ブリッツギャラリーの福川芳郎氏にインタビュー。「写真」を「美術」の一分野としてとらえる意味と、必要性を強く認識。
写真作品の販売を視野に入れて活動するなら、狭い村社会的に「写真」に関わっていては難しい。そんなことを感じたなぁ。

 そして、所幸則氏のアトリエに。
彼の1sec.シリーズが、いろいろな展開を目論んでいる。「写真芸術の現場」としては、見過ごすわけにはいかない。10月に予定されている作品集出版記念写真展で、前編をお見せできるように取材を進めていきます。
やはり、ある一時代を作った人。作品制作への集中力と、提示していくことに対する意欲は、見習うべきものが多い。好きなことに熱中する少年のような大人は、見ていても楽しい。

 翌日は、ギャラリーときの忘れものへ。
五味彬氏の個展開催中で、ビンテージプリントを鑑賞。ギャラリートークとして、写真の目利きで定評のある、東京都写真美術館専門調査員の金子隆一氏を招いて、コレクターのための印画紙講座が行われた。美術館という立場からのオリジナルプリント論は、かなり目から鱗が落ちる話だった。

 これらは、順次Art Photo Channel「写真芸術の現場」にて、配信予定です。乞うご期待!
写真ってもんが、かなり面白いね〜ここ最近。関わる様々な人々が、おのおのの立場で一生懸命に取り組んでいる。取材を通じて僕が感動した様々を、ぜひ皆さんにも伝えたいと思っています。人の話を聞き、そのエッセンスは自分自身に染み込んでゆく。この歳になって、これほど面白い学びの機会を得たことは、単に強運では片付けられないものがある。 さすがオレ、と。
とりあえず今の気分を表明しておきます。「ラッキー!!」 (笑)

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| A View of Photography | 05:59 | comments(0) | - |
ArtPhotoで喰いたい人へ
  写真家 永田陽一氏が、海外のポートフォリオレビューに挑むプロセスを紹介するBlogから、面白そうな情報です。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

#1 写真家・渡邉博史トークショー
ファインアートフォトグラファーをめざす人にむけるアドバイス

ロサンゼルス在住の写真家渡邉博史さんは、アメリカのいくつかの写真ギャラリーと契約し作品を販売すると同時に、サンタフェ・センターのプロジェクトコンペティッションでファーストプライズを獲得するなどアメリカのファインアート市場を中心に活躍されています。

コマーシャルフィルム制作会社を経営されていたキャリアを捨てて写真家に転身された渡邉さんの経験を通じてファインアートフォトグラファーとしてのキャリア形成の経験談をお話しいただきます。
海外のファインアート市場にうって出たいと考えられている写真家には必聴のトークショーです。
トークショーの後に簡単な歓談会をいたします。

2009年8月23日(日曜日)午後3時〜5時30分

会場:野毛Hana*Hana スペースA (Accessページをご覧ください)

予約制 : 定員30名
参加費:1000円(簡単なお飲み物とお茶菓子をご用意いたします)

参加ご希望の方は

   1.お名前
   2.ご住所
   3.ご連絡先(お電話番号とメールアドレス)
   4.参加ご希望人数

を明記のうえ下記までメールでお申し込みください。
折り返し詳細をご連絡いたします。
info@photofestival.jpn.org

渡邉博史 略歴
北海道札幌出身。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、アメリカ、ロサンゼルスに移住、テレビコマーシャル制作の仕事につく。その後プロデューサーとしてサ ニーサイドアップ社を設立し数多くのコマーシャルの制作に業務する。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)でMBA修士号を修得。1995年頃か ら自分の作品としての写真を撮り始める。2000年、写真と本格的に取り組むためにプロダクション会社を廃業し、ファインアート写真家として活動を始め る。以来主にアメリカで多数の個展を行う。フィラデルフィア美術館、ヒューストン美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス、サンタ・バーバラ美術館などの 美術館に作品がコレクションされる。

写真集「私は毎日、天使を見ている」”I See Angels Every Day” 窓社刊 
写真集 “Findings” Photolucida (アメリカ)刊
写真集「パラダイス・イデオロギー」”Ideology in Paradise” 窓社刊 

主な受賞歴
2003 International Photography Awards
2005 Black & White Spider Awards
2006 Photography Now
2006 Photolucida Critical Mass Book Award
2006 Aperture Foundation Portfolio Pick
2007 Sagamihara Award (さがみはら写真賞)
2008 Center Project Competition First Prize
2009 Hearst 8x10 Photography Biennial

渡邉博史Web Site

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| A View of Photography | 01:26 | comments(0) | - |
五味彬氏、写真展
 

写真家 五味彬氏の写真展 開催中です。
8月4日(火)〜8月22日(土)
会場:ギャラリーときの忘れ物

※8月15日(土)17:30〜ギャラリートークがあります。
ShINC.セミナーとして下記の要領で行われます。
「コレクターのための印画紙講座」
講師:金子隆一(東京都写真美術館専門調査員)、五味彬
※要予約(参加費1,000円/1ドリンク付/
参加希望の方は、
メールまたは電話にて
電話:03-3470-2631 

銀塩プリント、RCプリント、デジタルプリント、それぞれの価値判断と保存方法など
金子隆一氏の豊富な経験から、大変興味深い話が聞けるのではと思います。
オリジナルプリントを販売している作家の方にも、役立つ内容です。

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| Exhibition | 12:03 | comments(0) | - |
写真らしさ満載! 必見
 先日お伝えした岡嶋和幸氏の写真展が、西新宿のペンタックスフォーラムで始まっている。
初日にお邪魔できそうもなかったので、準備の日にチラッと。



 「潮彩」とは、見事なタイトル。
御宿の波と光が作り上げる自然美を、カメラという光学装置ならではの特性を生かし切って作品にしている。掛け値なしに綺麗だ。
写真を観るのが好きな人はもちろんだけど、撮影大好きなアマチュアの皆さんもぜひ、ご覧になるといい。
海に行って、こんな世界を切り出せるのも、まさに写真ということを実感してもらえるんじゃないかと思う。
この会場は、ペンタックスのサービスセンター内にある。話題のK7もいじれるので、楽しさ倍増だ。小さな塊感が心地よい、気になるカメラです。
今回の作品も、K7大活躍だったようだ。
※8月17日(月)までやってます。



PHOTOGRAPHER HAL氏の写真展も始まっている。


「Couple Jam」
8月4日(火)〜8月29日(土)
11:00〜19:00(最終日は14:00まで)
ギャラリー冬青にて

やや猫背で、ニヤリと笑う彼は、ポップな感性の持ち主だ。
カラフルな色使いで、幸せをパッケージしている。
こんな写真を撮ってもらったら楽しいね。Coupleさん、ぜひ撮ってもらったらいいよ〜

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| Exhibition | 23:37 | comments(0) | - |
書籍、撮影完了
 早朝の相模湾がドラマチックな表情を見せてくれる。
眠い目をこすりながらの運転も、こういった景色に遭遇すると目が覚める。なんだか体調までが好転する不思議。

 

 定置網漁に、まだ足りない写真があって、明け方、急遽現地に向かったんだけど・・・
天気、最高。漁獲は大漁。
最終撮影は、気持ちよい天候で、縁起が良い。

 5月頭から始めた撮影は、まる2ヶ月を経て、納得に至った。まったく活きの良い人達と、沢山出会えた仕事だったなぁ。
ちょこっと都会を離れると、ほとんどが山林と田畑。日本の当たり前の景色は、意味があってそのようになっているのだとつくづく。
まだ知りたい仕事がいくつもある。職業選択にポリシーが挟まると、それは生き方と評するべきだね。誰もが通常順当に進む生き方と異なる選択は、ある種の覚悟と、日常的苦労を要求してくる。でも、出会った人達は、みんな「ストレス? ん〜ないなぁ」と言っていた。

農家、酪農家は、肩書きに「家」の就く仕事。作家、画家、陶芸家、写真家なども同じ。
一見、前者と後者には、一緒に出来ない違和感を覚えるのだけれど、実は同じ。弟子達と家を形成するから、何々家、なのだ。
職業化が進み、内弟子という存在があまり見られなくなってきた様々。「家」の付く職業的ではなくなってきたのかもしれないね。
漁師は、「師」の付く仕事。牧師、教師と同じなのかな?
肩書きって、面白いね。

 僕は、自分を写真家と称するのに違和感を持っているので、写真・映像制作者とか制作人とかです。肩書きっぽくないけど、何一つ間違っていない。
企画は、ハッタリ重視なので、「企画屋」と言ってるんだけどね〜(笑)
なんで稼いでもいいのだけれど、他のどれをやるよりも、写真が一番得意だから、それで行ってる割合がもっとも多い。
でも、なんでもいいんだよ。楽しければ手段は問わない。そして喜んでくれる人が居たとき、お金になるんだね。
それ、世の常。道理です。

 汗まみれで田畑を耕す人の前に立って、写真家面したところで、何の意味もない。僕は好奇心いっぱいの部外者として目を見開いて立っている。
やはり、今回の書籍も、僕の写真を見せたくて作るのではい。一次産業に働く人達を知ってもらいたくて作る。
やはり、メディアなんだよ、僕の頭の中は。
メディアとして、「水谷」を知ってもらいたいと言う欲求が出てきたとき、ようやく作品制作にかかれるのかもしれないなぁ。
まだ10年くらい先のことになりそうだなぁ。

 出会いは、人類だけではない。
もう、最高。生き物大好き〜






 バッタもカマキリも、なかなか僕の手から降りようとはしない。
カマキリがじっと僕を見つめてくれて、妙に愉快だった。

8月下旬には、稲刈りが始まる。これは、個人的欲求で撮影に行こうと思う。喰いものの生産現場は、心が踊るね。
調理前の素材見て、美味そ〜と感嘆の声を上げるようになってしまった。進化だな。

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便利だけど不便
 2004年から、毎日頑張ってくれたPCが突然停止。
HDDのクラッシュではない止まり方に、肝が冷えた。故障の原因を探してはみても、交換パーツが手に入らない。一応CPUはヤフオクで見つけたけれど、マザーボードはおいそれとは見つからない。




 仕事のほとんどが、PCによって仕上げられる。写真も、動画も、文章もだ。いきなりの機能停止は、僕自身の機能停止を意味する。
500GBのHDDを二台使って、RAID1構成(ミラーリング・二台に同じデータを書き込む)でデータディスクにしていた。マイドキュメントの関連付けをそこにして、完成後の保存と現在進行形が混在しているんだが・・・さて、どうしたものか。
冷静を装いつつも、実際問題、もし現在進行形のものが読み出せなかったらどうなるのか! 考えただけで息の根が止まりそうな悲壮感に襲われる。

 慌てふためくこの数日間。中古パーツを買ってきて、一台組み上げた。結果、データは無事。てっきりマザーボードの故障だから、RAIDコントローラーもアウトで、データ救出はヤバイものと思っていた。なんのことはない。新しいPCに繋いでみると、あっさり認識。きっちり二台に同じデーターがあってホッと胸を撫で下ろす。



 CPUを外してみると、二つのうちの片方が焼けていた。ピンの一部が、煤けている。かなりの高温に晒されたのだと推察できる。
いやいや、本当にPCは怖い。絶対の信頼などありえないブラックボックスは、銀塩写真のようなフィルムという実体がない点でもリスキーだと言える。
保存データの二重化、三重化は当たり前。さらに業務が止まらないように、同一スペックのサブ機を用意しておかないといけないね。

 入稿が迫る時期。さらに撮り足したい欲求もあって、農村へ。そこにきて故障の原因探しと、部品調達。そして製作。なんだか信じられない時間の使い方をしていたここ一週間。
さすがにジンマシンが出た。

 未来的な生活を手に入れた現在ということで、間違ってはいないのだけど・・・。
なんだかちょっと変だ。むしろ不便で、融通の利かない様々に囲まれて息苦しい。生え放題の雑草とともに栽培する無農薬・有機農法のにんじんなんかの方が、実は合理的で質の高い在り方だったりする。
一時は世界一の経済大国だった日本は、未だ文化的先進国にはほど遠い。フランスなどは、五週間のバカンスが法律で義務付けられているそうだ。あ〜あ
とりあえず政権交代で何が変わるのか見てみたいね。こんなにも忙しいのに、ちっとも豊かな感じがしない日々の生活って、なんか変だよね。
どこに向かってんのかねぇ〜あくせくと。

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