写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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漫画から学ぶこと


 僕の雑学王たる源は、間違いなく漫画の読み過ぎがもたらしたものだ(笑)。
実は、物心ついて最初に持ったリアルな夢は、漫画家になるということだった。漫画家・石森章太郎が出版した「マンガ家入門」という、いわゆる手引き書を読んだ中学1年の頃、かなり真剣にその道に進みたいと妄想したものだ。
漫画家に傾倒した一番の理由は、自分自身が読みまくってる子供だったからだと思う。週刊漫画誌の熱心な読者であり、お小遣いを貯めちゃ〜コミックスを買う。主人公になりきるなんて〜のは朝飯前だ。
マンガは、ご存知のように様々なジャンル題材がある。概ね、未熟な主人公が、幾多の苦難を乗り越え成長して行く様子が描かれている。非常に素直な子供だった僕は(今でも)、意図も容易くその罠に陥り、その主人公の人生と同化してしまう。

 小学生の頃、最初にはまったマンガは、貝塚ひろし「父の魂」。バット職人を父に持つ子が、ピッチャーとして成長していく野球マンガだ。たしか、少年ジャンプに連載されていたように記憶している。小学校3,4年くらいだったかなぁ〜。いや、もう少し前だったか・・・。
記憶が少し怪しいけれど、話の内容や絵柄のディテールは、今でもリアルに覚えている。
ともかく面白いのは、このマンガを読みふけったおかげで、小学校半ばにして、バットってもんがどの様に作られるのかを知っていたってことだ。
ご多分に漏れず、少年野球で放課後を過ごしていた僕は、バッターボックスに立つたびに、バット職人のことを思い浮かべながらスイングをしていたんだよ。
木目をちゃんと読んで、ボールにパワーが伝わりやすいようにバットを握ったりもしていた。

 こうして大人になって振り返ってみると、たわいもない話なんだけどね。当の子供にしてみりゃ、かなりマジな気分だし、実際、知識や志形成に大きな役割を果たしていたんだと気づく。
もし、マンガを読まないで今に至っていたとしたら・・・。そうだなぁ〜、今に様に湯水の如く企画が思い浮かぶような人にはなっていなかったんじゃないかと思うよ。

 漫画家・貝塚ひろしは、その後「柔道賛歌」って作品を書き、これはTVアニメにもなったりして、いわゆるブレイクしたんだね。
”柔よく剛を制す”なんて言葉を知り、その意味に感銘を受けたりしていたなぁ。小学生が、だよ!

 「タイガーマスク」は、孤児院だの孤児だの、社会の暗部をさりげなく教えてくれたし、「男一匹ガキ大将」で、株取引の世界を知ったりもして・・・・。
絵柄が苦手で、若干入り込むのに時間がかかった手塚治虫作品だって、まるで人生の教科書の如き、教えに満ちあふれていたよ。
もう、書き出したらきりがない。本当に多くの作品から、様々なことを学んで今がある。漫画家は時にchannelerなんだとマジで思うよ。

 子供が読みたがるものなら、なんでも好きに読ませればいい。
大人の曇った目線で、良書・悪書の分別をするべきでない。読んだものから、子供自身が善悪を判別していくだろうし。そもそも自分自身で見つけなければ、身に付くはずもない。

 残る名作、今なお生まれる新作。
すべてが実用的なバイブルだと断言するよ。

| Memorys | 03:55 | comments(1) | - |
プロセス


 西武池袋本店 6階アートギャラリーで開催中のy-Generation展を拝見。
池谷友秀氏、大和田 良氏、渡辺伸次氏が在廊中でした。すっかり顔なじみになんだけど、考えてみたらまだ知り合って1年と少し。それにしちゃ濃いなぁ。過ごした時間ではなく、密度なのかな?
「ブログ用に〜」といつものようにワンショット。大和田 良氏の記念写真正面立ちの法則をここへ来てようやく発見(笑)。
渡辺伸次氏の立ち姿に、自分と同種のものを感じるなぁ〜。僕のリアルを知る人には、わかるポイントでしょ? 池谷友秀氏は、一度水の中の彼を見てみないとね。”写真を切り口に”と考えるなら、彼は水の中の人と言って間違いない。

 作品は、お馴染みのシリーズ中心だけど、新作も少しある。写真そのものはもちろんのこと、額装などの違いに作家の個性が表れている。展示を意図した作品というなら、額装までをきっちり考えてしかるべきだと、つくづく。

 このアートギャラリーは、最近出来たらしいのだが・・・
間口の広い、ヨコ広ろの形態は良いね〜。だけど場所。つまり売り場との関係は一考の余地があるように思う。もっと新宿側。つまりリプロの方とか、または家具インテリアのフロアーとか、インポートブランドの専門店街(あるのかどうかわからないけれど)に隣接なんてのもいいかもしれない。
写真を観たり、買ったりする人の消費動向をもう少し吟味した方が良いように思うのだけど・・・。池袋西武は、ご存知のようにかなり横方向に広い。パルコ側からアプローチすると、子供服売り場を通り抜けるカッコになってしまう。
ギャラリー目の前が何売り場なのかも大事かと。あまりにもベクトルが違うと、効果半減になりかねない。フラッと立ち寄ってくれる人もいるだろう。しかし、フラッと入ってきた人は、なかなか顧客にはならないのではないか?
ま、アートフォーラムと並んでいるわけだから、セットで見て回る人を考慮した位置なのかな?

 今後も、写真に限らず様々な展覧会が行われていくことだろう。なるべく観に来るようにして、推移を観察していこうと思う。やはり、長年販売のトップに君臨し、文化の発信場でもある百貨店が、写真を扱うという潮目は大切に育てないといけない。

 やっぱりね〜、百貨店が盛り上がらないと世の中経済的にはヤバイことだよ。スーパーやコンビニじゃ、生活必需品は買えるけど、そこ止まりでしょ。あえてこう表現するけれど、”無駄”なものにお金を使えることこそが、豊かさ。そこをスポイルしてしまうと生き続けていく意味すら希薄になってしまう。
言葉が悪くて申し訳ないが、「なんで糞するのに喰うの?」的な・・・丁寧に味付けし、美味しさってもんを追求する。盛りつけだって目を楽しませてくれる要素。当然、食器だって大切だ。
そして、素敵な仲間や家族達とテーブルを囲むんだよ。それはそれは、楽しく、心地よい捕食の時間だ。
街がプリウスだらけになったら嫌だなぁ〜 ジャガーもマセラッティも走り続けて欲しい。車の役割は、断じて移動の手段だけではない。
写真も、情報伝達の手段以上の、何か気品のようなものを持ち得たとき、美術品に姿を変えていくのではないか?
それらは、それにふさわしい場所で、それにふさわしい作法で販売されるべきだ。そうした一連の様々にステータスを感じ、お金を使う。買うという行為に、どんな物語を作ってあげられるか・・・。
まだまだこれからだ。延びしろは十分にあるのだから、後はストーリー作りだね。

JUGEMテーマ:写真


| Exhibition | 04:05 | comments(0) | - |
作家の気配
 世田谷美術館で開催中の企画展。これ、いいよ〜すっごく楽しい。連休、行くあてのない方には、ぜひともお勧めしたい。

川上澄生(1895〜1972)
棟方志功が影響を受けたと公言してはばからなかった木版画の作家。

詳しくは、リンク先の世田谷美術館Web Siteをご覧いただくとして、まぁ〜ともかく圧倒される作品数。会期途中で、作品の入れ替えがあったようだから、ざっと見積もっても今の倍はあったようだ。
この作家さんは、学校の教員を続けながら、自宅の小さな工房で、黙々と作品を創っていたようだ。
自前で製本された小冊子や、トランプカード。葉書大の小品から、かなり細かく彫り込まれた少し大きい作品など、様々。時代によって作風の変化もあるのだけれど、ともかく終始一貫して楽しい雰囲気に満ちている。

解説によると、野心もなく画壇での評価などにも無関心で、芸術的な理想などにも囚われず、ひたすら製作に没頭していたようだ。なるほどたしかに、どれもわかりやすい身近な題材が多く、作家自身も楽しんで製作していただろうと感じさせる作品だ。本当にどれも優しさに満ちている。


 家族を養い、日々積み重ねる生活。その中に、しっかりと組み込まれた、本人にとっては、きっと呼吸することと同じように自然な営みとしての作品製作だったのかもしれないね。
力みがまったく感じられなかったもん。多分、そんな感じだったんだろうね。

 ちょっと前に、静嘉堂文庫で天目茶碗を観たときにも感じたんだけど、人の手が入った気配を作品から読み取るのは、かなり楽しい。
木版画なら、彫刻刀の痕や、木目、刷りの際に生ずるちょっとのズレだったり。「うわぁ〜きっとここなんか、刀、行き過ぎちゃったんだろうなぁ〜」とか、なんって言うのか、工房に流れたいたであろう時間や、木屑でむせかえるような空気とか、いろんな連想が頭を巡るのだよ。

 国宝だの重文だのが目白押しの茶道具の世界も、手の温もりという不安定要素が味として随所に見て取れる。静嘉堂文庫美術館が所蔵する”曜変天目茶碗”などは、後の時代に、同じようなものを作ろうといくら試みても叶わない姿をしているのだけど・・・。これとて、その当時はひょっとすると失敗という認識だった可能性もあるでしょ?
目指して出来るもんじゃない、つまり不確定要素によって生み出された偶然の産物。
それが、現代に語り継がれ、国宝として珍重されている大きな要因は、それを「素晴らしい」と評価して大事に受け継いできた所有者達によって作られたステータスだ。

 きっと作家やら職人は、ひたすら自分自身が納得できるものを仕上げようと、技術を磨き、日々精進していたに違いない。現代の情報過多人生とは違い、きっと身近な誰かが「まぁ、素敵じゃないの!」とか言ったりしてね、そんなことが作家にとって励みであり、作り続ける動機だったりする。
まぁ、想像に過ぎないのだけど、展示される作品と対峙していると、あながち間違った想像じゃないって気がしてる。
なんだろう、、、え〜  つまり、あざとさが感じられないって言うか・・・。
潔いんだよね、作品が。

 GFの言葉なんだけど、”お母さんやお婆ちゃんが、感覚的に「素敵ね!」と声を漏らすような作品こそが、受け継がれ残ってゆく作品なのかも” と。
僕も、そう思う。

 作品から連想される、製作者自身の体温。時代の空気。
陶器、彫刻、絵画、版画。もちろん写真にだって、僕はいつもそうした気配を探そうとしている気がする。
例えば写真家・石川直樹のPOLARなんか、好きな本の一つ。僕はこの写真集をめくると、極北の風景写真に感心しているのではなく、そこを歩いた石川氏自身の気配を楽しんでいる節がある。
きっとこの撮影を終え、宿で風呂に浸かったりしたら「うぉぉぉ〜」とか、声を上げてるんだろうなぁ〜とかね。
圧倒される風景、そしてそれをカメラに納めるプロセス。素晴らしさは、プランニングし、実行した作家自身の費やした時間が結実したものだ。もちろん最終アウトプットの結果である作品そのものが素敵でなければ、作家に興味を抱いたりもしないだろう。そう言った意味では、作品そのものは大事で間違いない。ただ、僕の持つ評価軸は、そこから感じ取れる気配に重点があるのかもね。

JUGEMテーマ:アート・デザイン
| ART | 01:38 | comments(0) | - |
大和田 良的な・・・
 写真家・大和田良 個展初日。オープニング・パーティーに顔を出してきた。パーティー開始1時間前に銀座CANON GALLERYに入り、まずはゆっくりと作品を鑑賞する。

 なるほど、”Log”と言うタイトルの意味合いはこういうことかと。上手いタイトルを付けたもんだなぁ〜。
写真展ってやつは、モチーフだったり、テーマだったりに、ある種の枠組みが見て取れる場合が多いものだ。ところが、この写真展には、そうした枠組みが表だっては見えてこない。技法的な統一感ってことでもない。それでもなぜか会場は、大和田 良の空気で充満している。
つまり、タイトルが示すように、彼の過去ログなんだね。見たもの、気づいたもの、一緒に過ごした誰か・・・。大和田 良が通り過ぎた様々を、大和田 良というフィルターをかけて映像化していると推察する。
そうして見ていると、レイ・ブラッドベリがいるって、やっぱり驚愕の事実だなぁ。すげー
しかも、撮影された場所は、おそらくブラッドベリの自宅だ。そこに通され、撮影が許されるという事実。彼のキャリアを、海外がどの様に評価しているのかを計るには、最高の一枚だね。

 DMに使われた鹿は、本人曰く自画像とか。
たしかにどこか似ている。
が、それにしても、これをDMに持ってくるところが・・・いかにも大和田 良的だと。
まぁ、これや、もう一つ僕的に気になったコンサートのステージを捉えた一枚。これなどをどう捉えるかが大和田 良を知る一つの手がかりになるように思った。





 僕には、良い悪いの判断は出来ない。
出来る判断は、好き嫌いということになる。
大和田 良氏の作品や、在り方は、間違いなく好きと言える。そして、理解の範疇を越えている部分を、一生懸命解明し理解しようとしている自分自身が面白い。





休刊が発表されたデジタルフォトの福島氏が乾杯の音頭を。
そのデジタルフォト誌最終刊の表紙は、大和田氏が自画像と言う鹿だ。
福島氏は、デジタルカメラマガジン誌に移籍。
今後も、写真界の様々を伝えていくという。



知ってる人は、みんな知ってる。
お馴染みの、オリンパス田中氏シグマ桑山氏のツーショット。
なんだかお目にかかるとホッとするお二人です。



東京工芸大学で、実習の授業を受け持つことになったそうだ。
どんな風に教えるのか、体験してみたい気がするなぁ〜


 会場の照明、展示の位置、額装。写真のみならず、見所は沢山ある。
ぜひ、観ておくことをお勧めします。

JUGEMテーマ:写真
| Exhibition | 08:53 | comments(0) | - |
うつろい・・・かぁ


 写真家・志鎌猛氏の個展を拝見。
縁あって、2003年頃から交流を持ち、その活動に注目してきました。
いやいや、素晴らしい! そこに示される世界観は、観る者の心をギュッと掴んでくる感じだ。

 知り合った初めの頃に拝見した作品は、「森の襞」と題して撮影された全紙の銀塩プリントでした。森の静寂と木々のざわめきが絶妙に同居した美しい写真は、何か特別なものを感じさせてくれた。
「うつろい」と題して発表された今回は、プラチナプリントによる小型作品。
森や、そこに至る道端。そうしたところの足下にある小さな世界に目を向けた作品です。
深く重厚なトーンは、静かで強い語り口。これは、ぜひ実物を見て欲しいですね。

 個展会場の小西大閑堂は、普段仏像などを扱う画廊。優しく落ち着いた室内に、額装された写真が違和感なく調和している。モチーフなのか、視点なのか・・・いや、きっとそれぞれに潜む神々しさが出会った結果なんだろうなぁ。
落ち着きます!

会期は、今週木曜日まで
2010年4月16日(金)〜22日(木)
10:30〜19:00(最終日は16:00で閉廊)
小西大閑堂
〒106-0047 東京都港区南麻布5-10-32-103
電 話03-3446-8228 E-mail:taikando08@yahoo.co.jp




 

 寒暖を行き来する変な陽気。
もう、かなり葉桜の景色だけど、まだ眼を楽しませてくれる。

桜が終われば新緑が色を増す。通りすがりのお堀に、美しい色を映していたよ。


 
都会にも、所々自然を感じさせてくれる場面がある。
例え少しのことでも、人工物に覆われたところでは、貴重な息づかい。
もう少し暖かくなれば、ボートがいっぱい浮かぶんだろうね。
今はまだ、シーンと静まりかえっている。
 


 東京に生まれ育ち、都会の成長をずっと肌で味わってきた。
そのせいか、こんな景色もどこか落ち着くから面白い。
自然を求める傾向は、たしかに自分にもあるけれど、人工物が嫌と言うところには、けっして結びついてはいない。人間が努力して築き上げた文明は、その意味において自然なことなのだから。

 


これも、ある意味、”森”かもしれないなぁ。


JUGEMテーマ:写真
| Exhibition | 02:33 | comments(0) | - |
ArtPhotoChannelリニューアル


 すでにお気づきのことと思いますが、ArtPhotoChannelがリニューアル。デザインの変化もあるのですが、更新作業のやりやすい構造への変化が一番の要点です。

 Webは、まだまだ日進月歩。まだまだ発展途上で、技術革新が日々行われているメディアです。良いものを積極的に取り入れ、ダメだったらまた替える。そんな柔軟性を持って、使いやすさを追求していくわけですが・・・。まぁ、終わりのない旅ってところでしょうか。

 Web Siteの”Site”は、所在地という意味です。Web上の場所であり、器。箱という解釈でもOKです。図書館を例にして考えてみるとSiteは書架ということになります。タグは、ジャンル分けの見出しで、検索の端末は、GoogleやYahoo!と言ったところでしょうか。Networkという物流経路が、世界中の家庭に繋がっているわけですから、情報の伝達力は、そりゃ〜もう凄いもんがあります。
ともかく、そこに置き、流す、”情報”ってやつが肝心なんです。器がどうでもいいって話じゃないのですが、ネタがあってこその器。そのスタンスが、僕のWebに対するものであり、ここだけは絶対ブレないで行こうと思っています。
ネタがなけりゃただの皿。もっとも陶器を愛でるなんて、皿だけで成り立ってる世界もあるわけですが、ことWebに限って言えば、器が適当でもネタさえしっかりしていれば人は集います。少し異なった側面から見ると、遊びやすい場所なら、ネタが集まってくるとも言えます。2ちゃんねるなんかが良い例ですね。

 ArtPhotoChannelのネタは、写真です。作品としての写真だけではなく、人。つまり写真家やその周辺にいる様々な人が中心です。カメラや機材の情報も大事。なんせ、カメラがなきゃ写らないんだから。アート、広告、出版。ジャンルを問わず、写真ってものをとっかかりに生きてる人、こと、ものなど様々を、じゃんじゃん取り上げていこうと思っています。
誰かにコラムでも書いてもらおうかなぁ〜と、盟友桑原氏とも話しているところ。写真を生む動機なんかを、文章でも読んでみたいと言う欲求があります。うん、いいかも。
ともかく、これからも僕が見たかった写真界の様々を、精力的に集めていきたいと思っています。

 どうぞ、今後とも御贔屓に。
楽しんで頂けるよう努力していきます。

JUGEMテーマ:写真
| Art Photo Channel | 15:10 | comments(0) | - |
桜にやられたぁ〜
 

 ポカポカ陽気って言う感じの土曜日。まだ十分楽しめる桜の花に、大勢がまったりと過ごしていた。これはこれで、心の栄養素かもね。
友人の所に入れたPCのメンテナンスで四谷三丁目へ。運動不足解消とばかりに、帰りは新宿御苑を縦断。
あくせくした人がまったくいない空間ってのは、けっこう心地よいものなんだね。これ、ラッシュ・アワーの通勤電車の対極にある感覚だった。なんか、こう、良い感じなんだよ。

 

 老若男女。まさにそんな感じ。本当にみんな桜の花、好きなんだね〜。やっぱり春の訪れ感満載だからね〜この時期特有のトンネルを抜けたような開放感が良いのかもしれないなぁ。
み〜んな、写真撮ってるんだよ。本格的カメラもけっこう多いんだけど、携帯のカメラって人も多い。ま、なんだっていいね。おもわず撮りたくなっちゃうんだろうね。



 まだ、これからが本番って品種もけっこうあるんだね。知ってた? 桜の多品種ぶりは、驚きだね。花の持つ雰囲気も、様々だ。色だって、各種微妙なトーンが目白押し。違いを見て回るだけでも楽しめる。



 花に癒されるのは、世界共通なんだね。
花は、何のためにあんなに綺麗なんだろうね。
生物の神秘だよ、まったく。


| Recently | 03:14 | comments(0) | - |
ギャラリーと作家


 写真家・所 幸則氏の個展にお邪魔してきました。
心地よい空間にギュッと密度の濃い写真40点あまり。もうお馴染みの所時間で渋谷を切り取ったシリーズの他に、上海、Paris、Hanoverの作品も数点。空間とのマッチングも見事。

時間作って、観に行ってみることをお勧めします。
写真を展示する上で、空間の持つ雰囲気がとても大事なことだと気づかされますね。
それにしてもリッチなギャラリーです。いやいや、この空間を一人で埋めるのは、かなり大変ですね〜正直な感想です。

 展示のコンセプト、並べ方・・・見所は沢山ありますね。
どうやら、作品が一人歩きを始めたようです。所氏の思いを越えて、膨れあがっていく気配が漂っていましたよ。

 

 今日は、レセプションもありました。
キュレーターの太田菜穂子氏が、所氏、そして作品との出会いと経緯を語り、所氏がコンセプトを構築していくプロセスを語る。
作家とギャラリーが、正面からぶつかって得た信頼関係がベースに流れていて、こうした写真展が成り立っているのだとしみじみ。


空間だけでなく、取り組む姿勢がそもそもリッチ。
大事ですね、そうした感覚。

JUGEMテーマ:写真
| Exhibition | 00:50 | comments(0) | - |
花の生涯


 通りすがりの公園にあった見事な桜で、束の間の気分転換。天気も久々の快晴で、陽気も爽やかで気持ちが良い。
編集が日々続き、運動不足を自覚している。腰の辺りに、なにやら鉛が詰まっているような重い感覚。時につけ歩くよう心がけている。駅などでも、なるべく階段を使う。
桜のような潔い生涯というわけにはいかない。未練たっぷりで、何が何でも生き続けてやろうと思っている。
受け取った恩も返せていないし、かけた迷惑も清算できていない。そんな様々を背負って年を重ねるのが人って生き物だね。

 

 まだ、枝らしい枝もないのに、太い幹直結で花を付ける。家で植木などを育てている人なら実感あると思うんだけど、本当に植物の生命力は爆発的だ。芽吹いたかと思うと、あっと言う間に花を咲かせる。不思議な生き物だよね〜つくづく。
と、そんな事を思いつつ、花は、出来るだけ静かに眺めたいもんだと思う。

JUGEMテーマ:写真

| Recently | 17:57 | comments(0) | - |
写真の力!
これがね、、、


↓↓こうなって、、、


↓↓こう。


 まぎれもなく写真の力! (笑)
証明写真も、このくらい古くなると味わい深いなぁ〜
高1から19歳くらいまでの記録。

やっぱり写真、撮っておくべきだね。
写真箱の中は、宝の山だよ。
おっと、僕自身にとって、、ってことだけどね。

JUGEMテーマ:写真

| Memorys | 04:52 | comments(2) | - |
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