写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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シャッター・マガジン発売&タムロン60thサイト始動
 

「SHUTTER magazine Vol.2」が、本日発売です。
特集は、“写真家という生きかた” です。記事、面白いですよ〜みんなこんなことを考えながら人生やってきたんだなぁ〜と感動します。僭越ながら、僕もこれまでのことを語りました。3.11以降、いろいろな意味で人生の見直しをしている状況下で、過去を回顧する企画というのはタイムリーです。これからのことを考えるとき、これまでを振り返るというのは、とても有効な手段。ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

未来を見据えて、今懸命に戦っている方。
出口を見失い、迷走している方。

いろいろなヒントが詰まった一冊に仕上がりました。
しかし、、これ、写真雑誌じゃないね。山ちゃん!!(笑)
写真家は、写真家である前から、一人の人間だったんだよな。うん。

今回もまた、編集部一員としても微力ながら頑張りました。写真家・永田陽一氏の海外ファインアート・フォト事情は、インタビューしていても楽しい時間でした。知りたいこと、知っておくと良いこと、てんこ盛りです。

書店もまだまだすべてのところには入っていませんが、徐々に取り扱い店舗が増えてきています。

ファトグラファーズ・サミット公式サイト内
SHUTTERmagazineインフォメーションページをぜひご参照ください。
http://www.phsmt.net/shutter01.html


そして〜タムロン。


専用サイトは、昨日30日からオープンいたしました。
60名の写真家が、紹介されています。
ギャラリーページは、順次公開されていくようです。

まずは、以下の16名のコメントと写真作品が公開になりました。
青野 恭典、 赤城 耕一、 阿部 秀之、 石井 孝親 

榎並 悦子、 大西 みつぐ、 大和田 良、 小林 義明、 

佐藤 仁重、 曽根 陽一、 田中 希美男、 中里 和人、

広田 尚敬、 藤井 智弘、 吉野 信、 渡部 さとる

僕は、いつだろ〜
作品納品が締め切りギリギリだったからなぁ〜もうちょっと後かな。
また、掲載が始まりましたら、こちらでもお知らせします。

ホント、この企画にしたって、「瞬間と永遠」だよ、テーマ。
否が応でも、自分自身と、関わる時代を再確認だよ。

僕らは、いろいろあってもまだまだ元気で生きている。
何ができるとか、大上段に構えて考えちゃいない。ただただ淡々と、時代を目撃し続けるくらいしかできない。
でも、それが写真撮影者って人種なんじゃないかと思う。
記録し、残す。
記憶を補間する装置としてのカメラは、本当に素晴らしい存在だと思う。高品質なカメラ、レンズを開発製造するすべてのメーカーに心から感謝したいですね。

今回のプロジェクトに関わって、タムロンというメーカーさんは、本当に写真好きな方々が多いのが良いですね。
ちょっとした打ち合わせも、本当に楽しい。改めて、特段の感謝を申し上げたいと思います。

タムロン/写真家60人の瞬間と永遠
http://www.tamron60.com/



| Recently | 18:45 | comments(0) | - |
大阪流癒し処


 実は通天閣も、初めて拝見しました。
今まで大阪に仕事で行く機会はあったのだけど、いつも時間がなく現場と新大阪駅の往復のみだった。なんだかいつでも来る機会のある場所って思うと、無理してでも時間を作ろうと思わないんだよね。
これ、まずいね。実は、凄く好きなものを見落としちゃってる可能性ありだ。

そう、大阪いいよ〜
なんかね、大阪流の癒しが合うね。今の自分にってことかもしれないから、結果的に今まで見落としていて良かったのかもしれないけれど・・・。
とにかく、今回とても良かった。元気、勇気、やる気をもらってきたよ。
特に通天閣の周辺エリアは、最近、浅草から薄れつつある“昭和”が、まだしっかりと残っている。いろいろなことに寛容な街って空気だったな。やはり、昼ビール。美味かったなぁ〜



平日昼間っから賑わう将棋クラブ。お年寄りが多いのだけれど、若い人もいないわけじゃない。高校生くらいまでは、よく将棋打ってたな。思い出したよ。
けっこう強かったんだけどね。ずっとやってないな。なかなか将棋の相手が周りにいない時代なんだよね、東京。

攻めの姿勢とか、せっかち。そんなイメージがたしかにあった。ま、そういった傾向はあるんだろう。でも、今回感じたのは、その傾向も悪い気がしないの。なんだか不思議な安心感。そういえば大阪の女ってのも、そんな感じだったな。若干偏見が混じってるけど勘弁してね。女の子の話す関西弁、いいよね〜好きだな。これは、昔っから。




これも、見ておかないとね。
もう少し時間があったら、なんば花月でライブも見たかったな。うん、これは次回のお楽しみ。

そして、やはりここ。
一人じゃ寂しいので、通りすがりのカップルと一緒に。

定番は、グリコポーズだろうけど、なんか同じじゃ嫌なんだよな〜(笑)

一日歩き回って、いい汗かきました。
また、訪れたいと思います。

おい、大阪の女! 次回は会おうぜ!(笑)



| Recently | 08:58 | comments(0) | - |
芸術は、やはり爆発していたね。


 仕事で大阪へ。
やはり、これを見ないで帰るわけにはいかない。良く造ったなぁ〜“太陽の塔”
岡本太郎って人は、なにか突き抜けているね。1970年だもんなぁ〜あの時代でこの感覚かぁ。凄すぎだね。
NHKでやったドラマの影響かもしれないが、わりとひっきりなしに人が訪れていた。意外と、お洒落さん。そしてお一人様が多かったね。ま、僕もそんな感じだったけれど・・・。みんな熱心に見て、そして帰ってゆく。明らかに目的は太陽の塔だ。

ドラマと時期を同じくして放映された、瀬戸内寂聴が語る太郎と敏子のドキュメンタリーも良かったな。敏子さん凄いよ。こんな風に、他人に入れ込むってなかなか出来ることじゃないね。よほどの深い愛があったんだろうね。
そんな人に出会えちゃうところも、岡本太郎の凄さかも。

ドラマで敏子さん役をやった常盤貴子がまた良かったね。いい歳のとり方をしてるね。切ない愛の形を、とってもリアルに演じてた。常盤貴子再評価です!

 ともかく見れて良かった。個人的にいろいろ思いもある。なんか、見ておかなきゃいけない気がしてたんだよね。うん。圧倒的存在感を実感できて大満足だったよ。



 これを残した大阪! よくやった!!
感謝を申し上げたい。

JUGEMテーマ:アート・デザイン

| ART | 03:03 | comments(0) | - |
近江の町並み


 近江、なんだか素敵だったな。遠い昔にタイムスリップしてしまったかのような不思議な気分で眺めていたなぁ。
水田も豊かに実っていたね。水が豊富なところは、米が美味しいって。うん、きっと美味しい。見た感じ、美味しそうだった。(笑)



山の際に、集落があり、平地に水田が広がる。各家の当主は、10何代目って感じなんだろうね。隣近所同士、きっと濃い。今の東京は、ご近所に住んでいる人が誰なんだかわからないってところが大半だ。どっちがいいとかは、人それぞれだろうし、その時々でも変わるだろう。つながりを欲するときもあれば、ほっておいて欲しいときもある。
僕が小3まで過ごした東京北区の十条ってところは、ご近所のつながりが強いところだった。朝の通学路を歩いていると、「みつるちゃん、風邪治ったかい?」なんて声をかけられたりする。そもそも、なんで風邪引いてたって知ってるんだろう?(笑)



鹿の集団が、川で水を飲んでいた。
10頭くらいいたなぁ。

人と自然が溶け合い一体化してそこにある感じがした。不便かもしれないが、豊かな生活の気配がした。ずっと都会で生活をしてきた僕にとっては、憧れる部分。遠くから見ているからいいのかもしれないけれどね。まぁ、憧れって気持ちは、そもそもがそんなもんだ。
手が届きそうもないと感じると、よけい思いが募るもんだ。そうしたちょっと切ない気分も、生きる力。原動力。特に、情緒的であることは、僕のような仕事をする人間にはプラスの働くね。なにか常に切ない思いを抱えていて、なにか常にすがる対象を探している。何が光で、どこが輝きなのか。わずかな要素も見逃さない感覚は、心が満たされていると鈍くなる。飢え、乾きは、度が過ぎるといいことはないけれど、適度なら本当に良い心の状態だね。少なくとも、僕はそんな人だ。

 
| Recently | 04:31 | comments(0) | - |
近代化への疑問
 NHKの朝ドラ「おひさま」が、本当にほのぼのとした幸せを見せてくれている。いいね〜。今の気分に、直球で突き刺さってくる。そもそも信州好きのところ、さらに好きになった。

今回の敦賀行きも、福井であったヤマハの仕事がもたらしてくれたお土産。とんぼ返りはもったいないと、前後に日程を足した格好だ。新潟に回るつもりだったけれど、朝の気分で山間部横断ルートを選んだわけだが、結果この週も信州をディープに体験することになってしまった。なんだか自分の意識がかなり強くあっち方面に向かっているのだと、改めて自覚したしだい。

 初めて、安土で琵琶湖の魅力の一端に触れたのが、東日本大震災直後のこと。今回も、行きの日程で、琵琶湖の魅力に触れる機会があった。
深夜の東名高速から名神を走り、高速道路嫌いの僕の限界は・・・。行き当たりばったりで岐阜羽島ICから一般道に。カーナビのない車だから、時々チェックする地図と勘が頼り。しかし夜の田舎道は、暗くて目標物の視認性は落ち、太陽の位置という物差しもない。そんなわけで、案の定道に迷ったりする。ま、気楽な一人ドライブだから、道端に車を寄せてひと寝入り。
しばらくぼんやりと車の中で休んでいると、うっすらと辺りが見えてきた。確実に近づく夜明けというわけだ。
するとね、なんだか知ってるぞ。あれ?来たことがあるなぁ〜って不思議な感覚。ちょっと車を走らせてみたら、昨年10月末に大垣での取材の折に訪れた“養老天命反転地”のご近所だったの。まったく知らずに偶然の再会ってなもんで、朝っぱらからえらくテンションが上がったなぁ〜。
おかげで位置関係もよくわかり、琵琶湖にぶつかるまで西に向かおうってことに・・・。位置的にはわかりやすい。関が原を過ぎれば、米原。もうすぐその先が琵琶湖だ。デカイからどう進んでも立ちふさがってくれるだろうと、安心して進むことが出来る。

 長浜で琵琶湖に行き当たり、そこから湖岸に沿って走る道路を北上する。視界の隅で捉えた光景になぜか心奪われ車を止めた。



湖岸にあった小さな墓地。
縁のないどなたの墓所なのかはわからないけれど、手を合わせ撮影させていただいた。まだ日の出前の薄暗い時間帯。しかも寒いくらいの雨模様。だけど、なんだか心の中を暖かい風が吹き抜けたような気分だった。
知らない土地を行くと、時々こうした出会いがある。どなたのご先祖様かわからないけれど、行く末の幸せをお願いしてしまった。ずうずうしいことは承知の上、すがる様な思いがあったなぁ。変な気分だったよ。

さらに進むと・・・姉川じゃん。
浅井と織田の戦いがあった有名な川だよ。
そこで、突然気づいたよ。“江”じゃん。今放送中の大河ドラマだよ〜この辺り。そういえば長浜城は秀吉の居城だったはず。小谷だの知ってる地名もちらほら。本当にこの辺りは、戦国から江戸に至る時代が大きく動いていた中心地だね。歴史の重みをいやがおうでも感じさせられる。
だってね、町並みも当時を感じさせるたたずまいなんだよ。実際、あまり変わっていないんじゃないかと思わせる要素がいっぱいあったよ。



まだ夜明け前、鷺も休んでいるね。あ〜ここが姉川かぁ。
東京のように近代化された土地ではないけれど、なんだか豊かな空気にまったりと満たされている。幸せって、発展するばかりじゃないと改めて感じさせられた。
じわじわと近づく敦賀。どんな光景を見せてくれるのだろう・・・このときはそんなことを考えながら車を走らせていたな。



| Recently | 10:11 | comments(0) | - |
芸術的建造物
 敦賀を後にして、帰りは山間部を横断するノリで松本を目指すことにした。地図から、ダムを数箇所見れるルートを選び出した。
R158を大野に向かうことにしたわけだが・・・せっかく福井に来ているのに永平寺を見ずに帰るってのもどうかと思い、寄り道をしていくことに。
イメージどおりの厳かな雰囲気のあるところ。修行僧の生活ぶりを間近に感じることが出来る。都会の暮らしとは、遥かにかけ離れた日常がそこにあった。

 その後は、ひたすらR158を山方面に向かって走ってゆく。R158は、足羽川に沿って走り、さらにJR九頭竜線も併走している。緑深い山間を蛇行するルートは、走っているだけで楽しい。かつて峠を攻めていた時代を思い出し、ついついスピードレンジが上がってくる。この辺りは、同乗者のいない一人ドライブの快感。コーナーの最も荷重のかかるところでタイヤがキュルキュルっと激しい音をたてる。気持ちい〜い。

道路をまたがる導水管が、上流にある水力発電所を予見させる。それにしても、よくこんな場所にこんなものを通したなぁ〜と、建設作業の苦労が見え隠れ。
 

鷲ダム


見た感じ、かなり年季が入っている鷲ダム。これは九頭竜ダムの下流側にある少し小さなダム。概ね発電を主目的としたダムは連なっている。放流した水を下で再び貯めて、再度発電する。効率を重視したフォーメーションなんだと思う。

九頭竜ダム


美しいダムだったなぁ〜
ロックフィル式と言うらしい。石垣のように石が積みあがっている。この壁の向こう側に大量の水が溜まっていると思うと、なんだか怖いね。水は大量にあると、なぜか恐怖感を呼び起こす。


上側から見るとこんな景色。発電施設がとても小さく見える。実際、規模は小さい方だと思う。調べてみると、完成は昭和43年。あまりに山深く資材の搬入も困難な工事だったようです。もちろん今もって重要な発電施設であることは変わりない。

 この時点で、もう午後2時を回っていて、山間部で夜を迎える憂鬱に若干メゲ気味。ま、ともかく気を取り直して車を走らせる。美濃白鳥から飛騨高山を抜け、岐阜県から長野県に入る。上高地の脇をかすめ、川奈渡ダムへ。


写真だとスケール感が出にくいのだけど、とにかくデカイダムだった。よく造ったなぁ〜と正直な感想。



ダムって、色合いとか大きさとかの相乗効果なのか、妙に恐怖感がジクジク疼くね。しかし、悪い気がするってことじゃない。この辺りの圧倒的雰囲気に、ダムファンが育つ要因があるのだと思う。
まれに見る巨大建造物。すごい建設技術だね〜感服した。



ここは、ここを最上流として同じような造りのダムが三つ連なっているそうだ。深夜電力で水を上流に運び、昼間は放流して発電する。いわゆる今話題の揚水発電だってやつだ。
場所は長野県だけど、施設は東京電力のものだとのこと。中部電力じゃないんだね。いろいろ大人の事情があるんでしょうね。



ダムが造られることで必ず生まれる湖。水際好きの僕としては、湖を結ぶ山岳ルートのドライブは、至福のとき。連続するワインディング・ロードは、車を走らせても楽しい。

しかし、電気を作るって大変だね。なんか、シンプルにそう思ったよ。
高度経済成長は、こうした施設への投資と、そこで生み出された膨大な電力によってもたらされたんだろうね。山間部を走る道路の行き届いた整備状況にも、そんなニュアンスが感じられた。
まったく、電力会社が自らを神の如き存在と勘違いしてしまうのも無理ないね。これだけのことやってんだ〜ってな思いがどこかにあるんでしょう。
デカイ仕事に関わってることで得られる高揚感は、歴史をたどってみても、ホントいつの時代にもあった“男”ってもんの独特の世界。
土木建築の世界は、とくにそうしたものの象徴的なもんじゃないかと思うよ。殿が城を築くってなもんだね。

誤解を恐れずあえて言えば、“節電”とか言ってる時点で、世の中が終わりに向かっているんだと思う。そこをきちんと受け入れて覚悟を決め、生き方を変えていかないと、脱・原発は夢のまた夢だね。
少子化・・・電気使う人も減ってく方向だもん。経済発展を積極的に望まず、終焉に向かってソフトランディングしていくってことなんろう。人類史もいよいよ終幕へ突入かもしれないなぁ〜。


| Recently | 03:54 | comments(0) | - |
ちょいと原発銀座へ

★もんじゅ

 福井県敦賀に行ってきました。原発を抱える地域とは、どんなものかを自分の目で確かめてみたいということであって、それ以上の意図は現時点ではありません。ともかく体感することが自分には必要かなぁ〜と感じたしだい。

一言で表すなら、“日常”という印象でした。小さな街でしたが、施設は充実しています。バスの便も、同種の規模の地方都市と比べて、充実しているように感じたなぁ。
ともかく東京至近の東海村辺りと比べると、原発のむき出しぶりが驚きでした。本当に目の前に姿を晒していた。普通の工場かなにかが建っているのと何も変わらない。辺りの風景にスッと溶け込み、ドイツなどの原発のあり様と同じ。
上の写真は、「もんじゅ」ですが、目の前に小さな港。本当に目の前の防波堤では、普通にみんな釣りなどを楽しんでいます。子供たちも普通に遊んでいます。
これには、僕のように福一の事故以降、原発ってものがなんなのかに気づいた者にとっては、軽い衝撃です。
恐ろしいくらい、のどかでした。



★美浜原発 手前は水晶浜

周辺の景観を損なわぬ色の外観は、美浜原発。特別に威圧感もなく、やはり普通に建っている感覚。
小ぢんまりとしたビーチですが、とても美しい水晶浜には数軒、海の家が営業しています。訪れた時間帯が早朝だったこともあり、まだ海水浴客はまばら。昼間は、もっと賑わうそうです。海の家で働く方と少しお話をしました。「原発? 生まれたときにはすでにありましたからね〜。」と。
立地を受け入れることで支払われる交付金が前提で、地域が運営されている。これは、地元の方も自覚する事実。雇用の創出という面でも、かなり大きな存在だと感じました。
福一の事故を知っても、やはり生まれてこのかた大きな事故はないということで危機意識はなく、普通に共存という構図が見えてきます。
「時々反対運動のイベントがありますけど、ほとんど外から来た人がやってるんじゃないですか?」
そりゃそうだと思いました。ま、そうでしょうね。

気になったのは、交付金は貰えないけれど、事故った場合、確実に影響が出る周辺地域の住民感情です。メリットも少なく、リスクだけ負っているということに気づいた方も多いことでしょう。


素敵なファミリーに撮らせていただきました。
一応、顔モザイクでご勘弁を。

 見てきたことによって何かの結論が出たりはしていません。そんな簡単な話じゃないってことだけは、より強く感じるようになったかなぁ。
反対もせず、日常として受け止めている地元の方に罪はありません。「多少リスクもないわけではないが、絶対安全です。」と推し進められてきたこと。
街が栄えることを、非とする住民はいません。当たり前だと思います。根本的な問題は、やはり国のエネルギー政策というところに行き着くように思います。
そもそも、なんで巨額な交付金が支払われるのか・・・。それだけリスクがあるってことなんでしょう。金でも積まなきゃ、受け入れ先なんかないよ〜が、推進してきた人たちの本音でしょうね。(想像だけど)



 ともかく現時点では、福一のようなことが、別のどこかで起こらないことを痛切に願います。罪のない人たちの笑顔が、けっして消えてしまわないことを祈るばかりです。

 僕自身が、この問題とどう関わっていくのかは、まだわかりません。でも、今まで過ごしてきた歳月と同じように、無関心ということではいられない。それだけは、よりはっきりとしてきたように思います。
しっかり、考え続け、できることを少しずつでもやっていくことでしょうね。

今回の日程では、揚水発電など山間部の巨大ダムも見てきました。また続きを書いていこうと思います。



| Recently | 02:55 | comments(2) | - |
行方
 

 どこかに向かうとき、それが未知の場所なら地図は欠かせない。行き先と道程。しかし、もっとも肝心なのは、現在地だ。現在地がわかっていてこそ、行方を読むことが出来る。

いろいろな出来事が重なって、現在地がよくわからなくなってしまった感がある。こういうときは開き直るのがいいんじゃないかと思う。
「まぁ、いいや。とにかく動いてみよう。」と、そんな感覚でいい。多少の気苦労はあっても、動き出してしまえば、なんとかなるだろう。適度な雨なら濡れ鼠。ところが度を越した雨なら、ひさしを探すか傘を買う。
どっちにしたって、生命力がものを言うね。生きるのに必要な知恵が出てきて、火事場の馬鹿力が発動される。
ともかく、開き直ることだ。どうあっても、3.11以前には戻れない。もう同じ空気で、笑ったり泣いたりできないのだから・・・。

明日も、今日と同じようにニンマリとニヤケ顔で迎える至福のときはこない。もう同じ過ちを繰り返しちゃいけないね。同じこと何度もやってたら、馬鹿だもん。
いくつものセーフティーネットを張って、新しい(好まずとも来てしまった)時代を新しい生き方で臨む。新しい笑顔も、きっと見えてくる。

さて、出発です。
新潟、福井に行ってきま~す。


| One`s View of Life | 05:02 | comments(0) | - |
変化の兆し


 駐車場が遠くて、車に乗るたび入り組んだ路地を15分も歩く。良い運動とポジティブに受け止めてはいるが・・・。
時々、こうした住宅街に密集する人の生活ってのが、なんだか心に重荷なんだよな。不思議な気分だ。
身近な人に、「人間的にどこか重大なところが欠けている」と言われるのだけど・・・。自分でもそう思う。なんか普通のことが出来ているようでいて出来ていないって言うか・・・。
距離が近づけば近づくほど、そうしたところが見えてくるのかなぁ。外づらが良くて、身内に冷たいとも言える。あ〜
住宅街には、普通の幸せが密集してる。テレビの音。笑い声。子供の泣き声。そして、ふと猫が横切ったり。
本当に、時々だけど、どっか自分がいちゃいけないところに迷い込んでしまったような気分になるなぁ。

 まぁ、あれだ。まだ僕のことを必要としてくれてる人もいる。そうした実感は、いいね。生きてく勇気がわくね。男女間に限らず、自分が何かを追いかけるのは、エキサイティングで楽しい。だけど、心身ともに余裕がないとつらくなる。リアクションがあるならまだまし。暖簾に腕押し状態だと、ジワジワ心にダメージが来るね。愛されたいってことか!オレ。(笑)
 表現活動とか創作活動ってのも、あまりに反応がないと嫌になってしまうもんだ。幸い、僕自身は、なんとか少しばかりの反応に支えられている。その少しばかりの反応は、次のステップへ進んでいくための道しるべでもある。
いずれにせよ、何かを投げかけたとき、何かが返ってくるから、また投げてみようと思う。何も返ってこないところへは、何も投げてみようと思わなくなる。ま、そうして人間関係は入れ替わっていくんだろう。そんなもんだ。

 じっくり話をしてみたい人がいる。機会が持てそうでいて、まだ実現できていない。ゆえあって疎遠気味になっていた人も、再び交流の機会を持ちたいと思っている。人の顔が浮かび、流れる時間を想像する。楽しそうなイメージがわくと、行動は加速する。
ともかくドラマは、人と交わったときに生まれるもんだ。幸か不幸かは関係ない。何か変化しそうな気配がエキサイティングなんだな。
そんな気分じゃないと、写真も写らないよな。



| Recently | 06:04 | comments(0) | - |
思っている以上に深刻な事故


News Weekの記事。ぜひご一読を。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/08/post-2228.php?page=1

専門家でなくとも、事故った原発の廃炉って遠い道のりだってわかる。チェルノブイリですら、まだ閉じ込めてるだけ。4機が同時に事故ってるんだよ。

ちゃんと実態を理解して今後の人生を考えないといけないみたいだね。
廃墟マニアの方々も、残念ながら生きている間に福一を見に行くって不可能かもしれませんね。いや、不可能なんでしょうね。


こんな予測は考えるのも嫌だけど・・・
もう一箇所でも、どこかの原発が事故ったら、日本って国は本格的に終わりなんじゃないの? ま、「すでに終わってる」という考え方はなしね、現時点では。

すべての原発が止まって、仮に政府や推進側が言うように電気が足りなくなるとしても、その足りないことも受け入れ、なにか生き方を変えるとかしてでも、原子力発電なんて馬鹿げたものは、即刻やめるべきだと思う。
正常に止めても、廃炉に30年。原子力ムラの方々は、その廃炉ビジネス・マネーでぜひ甘い汁を吸ってください。
あなた方が、生きている間には、すべて廃炉なんてとても叶わないこと。十分甘い汁吸う時間あると思いますよ。

この考え方って、なにか間違ってますか?


| Recently | 17:53 | comments(0) | - |
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