写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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来年もよろしく。


 今年も、去年から引き続きいろいろなことがあった。依然、現実に進行している出来事が激しすぎて、小ざかしい創作じゃ感動できにくくなってしまった。なかなかモノを創る仕事は、気の持ちように迷う。困ったもんだ。

このところは、良い意味で開き直れたように感じている。理想には程遠い世情や、どうにも触りようのない現状に目を向けつつも、やはりお腹がすいたらなんか作って喰い、腹が張ってきたら排泄する。
まだまだ僕らの住む日本は、普通のことをやってられる状況にある。まぁ、かすかな救いってことか・・・。終わりが始まったというイメージも、東京に暮らす限りまだ現実味がないしね。

五感を研ぎ澄まして、これから起こる様々をしっかり受け止めて行こうと思う。おそらくそれは2013年のテーマになる。


 人間関係も、相変わらず激しい。
おそらくこんなもんだろうというところに落ち着く気配はない。まだまだ発見があり、ワクワクする出会いがある。人との関わりが気づかせてくれる自分の意外な一面。そうした感触が心を躍らせる。
今朝もワクワクした気分で目覚め、来年を想像してさらにワクワクする。心の振幅は、行動の動機。新たな自分との出会いは、まだまだやれることがあるという希望につながってる気がする。

 2012年、様々な形で関わらせていただいたみなさん。改めて感謝申し上げます。
来年、2013年も、一緒に激しくやっていきましょう。



| Recently | 06:38 | comments(2) | - |
死ぬまでの暇つぶし・・・


 本質を見なければ、取り返しの付かない後悔が待っている。
なんとなく感じている人は多いはず。

今、想像力が試されている。

きちっとした倫理観を教育された記憶はない。
おそらく学習指導要領に、倫理観を教える必要は書かれていないのだろう。

“もう一発、どこかが吹っ飛ばないと何も変わらない。”

どこかそう感じている自分自身が嫌だ。


多くの人とすれ違う。
これからもすれ違うだろう。

足を止め手を休め、しっかり関わる人がいる。
上手く説明できないが、足を止める理由があるはず。

目の届く範囲は限られている。
手の及ぶ範囲は限られている。
限られた範囲で一緒に生きる人に、せめて何かをやってあげたいと思う。
もっとも、自己満足に過ぎないんだろうけどね。
それでいいんじゃない?
それくらいしかできないもんね。

いろいろ考える日々だけれど、明日着る服を買い、明日履く靴を買う。
時々シーツを洗い、掛け布団のほこりを払う。
そんなことの繰り返しが、せいぜい生きてるってことなんだろうなぁ。

「世の中どうなろうと、どうせいつか死んじゃうんだからどうでもいいや。」
とは、絶対に思いたくないね。
そんなんじゃ、死んじゃうまでがつまらないもん。

死ぬまでの暇つぶしは思いのほか長くて、それなりに一生懸命やってないと暇がつぶれない。
幸せであってほしいな。せめて手の及ぶ範囲だけでも。
そのくらいなら、僕にも何とかできるかもしれない。

と、そんなことを今生きてる人、全員が感じてれば、世の中ちっとは生きやすくなるんじゃないのかね。



| One`s View of Life | 02:53 | comments(0) | - |
未来は、、、ある!
 

 いつの間にかクリスマスって季節かぁ〜
なんか、気ぜわしく日々が流れてゆくな。

楽しそうな展示なので、お知らせを。

JPADS Christmas Photo Show 2012
12月18日から24日まで、
広尾のIN STYLE PHOTOGRAPHY CENTERにて。

展示される写真家は
エリオット・アーウイット、イヴ・アーノルド、マイケル・デウィック
テリ・ワイフェンバック、メルヴィン・ソコルスキー
ハービー・山口、横木安良夫、中村ノブオ、高橋和海、WAPO、
福島延吉、金子典子、南しずか、山脇敏次、北義昭、岡田邦明、
早見紀章、相星哲也、福岡将之、青木弘、三次耕三、久保田博二、
杉山守、沢渡朔など

他にも絶版写真集の販売もあるみたい。
詳しくは、サイトをチェックしてくださいね。

僕は年内怒涛の編集。
楽し〜い。
仕事がこんなに楽しくて御免なさいって気分です。
写真も映像も後処理をはじめると、撮っていたときの気分がぶわっと蘇ってきてね〜、まさに一粒で二度美味しいってのはこのことです。
30年近くを、ずっと楽しくやってこれた。本当に写真に出会って良かったと、最近つくづく思います。

来春、社会に出て行こうって人にとっては、最期のクリスマス&お正月。卒業を控えて、卒論追い込みって時期かな?
勉強だけが仕事って時期が、後々宝物のような季節だったって、いつか気づく。思いっきり勉強してね。
自分だけのために時間が使えるのも、社会に出ちゃうと少なくなるよ。ま、想像はつくと思うけれどね。
どんな仕事をしていくにせよ、“甲斐”を見つけるといいよ。やり甲斐、生き甲斐ってやつね。必要とされる実感がちょいとでもあると、けっこうな苦労も跳ね除けられる。
そうした外界への最終仕上げをね。

そんでもって、ワクワクして日々を過ごしていけば、ワクワクした人に人が吸い寄せられてくる。一緒に歩いて楽しい人。そんな人に出会うこつかなぁ〜
僕は、今、素晴らしい人に囲まれている。それもこれも、写真を続けてきたことが一番大きい。


| One`s View of Life | 01:46 | comments(0) | - |
諦めない、信じたい。


 のほほんと海を眺めて過ごせる未来は、守られるんだろうか?

今回の総選挙&都知事選挙は、衝撃の結末だ。
これが、民意なの?

まだ、これをどう解釈したらいいかわからない。

投票率の低くさも驚きだよ。
年代別のデータを見てみたい。

もっとも僕自身、3.11以降急に無関心を悔いて政治動向を気にするようになった。原発問題だって、事故がきっかけで、“オイオイ、ヤバイんじゃないの?”と、情報収集に向かったわけで・・・完全に、にわかウオッチャーなので、偉そうなこと言える立場じゃない。
しかし、これからも発信・発言はやめません。勉強や情報収集も継続していこうと思っています。
まだあきらめたくないですから。


 久々に、マメだね〜って言われた。(笑)
ん、マメです。当たり前なんです。
フリーランスで仕事してくって、いわゆる代表取締役平社員ですからね。マメじゃない人には勤まらないと思うよ。
元々、そうした気質で、後から身に付いたもんじゃないから、なおさらだけどね。

僕のマメさは、共感できる人、興味持ってる人、寄り添ってくれてる人などに発揮される。八方美人的気質もあって、求められれば興味が薄くてもある程度答える便利屋なところもある。ホント、便利だよ〜僕は。
そして根っからのS気質。 SはサービスのSね。

過去に悔いるが、後戻りはしない。
後戻りできないという方が正しいかなぁ〜やはり未来に向かって進み、次の興味を見つけてく。
過去に対しては、出来ることは出来るだけしたい。だけど、新しい何かをそこに掘り起こそうとする気持ちはとても薄い。
基本的に、歴史は未来に向かって刻まれていくもんだと思う。だけど、それは過去を切り捨てていくことじゃない。積み上がっていくもんだよね。後悔した経験は検証し、反省し、次に生かす。後悔も反省もなしに同じことを繰り返すのはアホです。

返り咲いた自民党にも、あの大敗がなんだったかをしっかり反省して、これからを担ってほしい。
原発推進で本当によいのか? よくよく考えてほしいと思うし、どの道、順次再稼動ってことになったとしても、6年程度で使用済み核燃料の保管場所が満杯になる。ごみ処理技術が確立していないわだからね〜。
さて、どうなることやら。
ともかく、どこかもう一箇所でも事故ったらヤバイ。そうならないように祈るばかり。薄氷の上で日本国運営という図式は、もうデフォルトですから・・・。


 なんか選挙結果にがっかりしすぎで、今日はメッチャ無気力状態。駄目だ〜なにやっても効率が悪い。今日は仕方がない。がっかりして過ごそう。(笑)

ともかくまだまだ日本を、日本人を信じている。いや、信じたいのかな。信じるに足るなにかを見つける努力をおこたらないようにしようと思う。そして、小さくとも出来るだけのことをしたい。若い世代にみっともない背中は見せらんないよ。
ま、見栄っ張りなんでね。

 



| Recently | 15:11 | comments(0) | - |
後悔かな?

 営みってのが窓の数だけあるんだなぁ〜と、ふと通りがかった団地を見上げて思った。 
窓からチラリと見える生活の痕跡は、とてもリアルだ。家族構成や趣味まで計れる窓もある。 

僕の生まれた1959年(昭和34年)の東京は、まだ板塀がぼちぼちブロック塀に変わりつつある時代。黒っぽくて機械油のような臭いのする板塀は、節穴が所々にあって、よく覗き見して遊んだ記憶がある。なんだか懐かしい。 団地の景色は、なんとなく板塀的懐かしさがあるね。 

 僕の父は、戦争で妻と子供を亡くした。母とは再婚だったわけだ。助手時代、初めての海外ロケって時に、パスポートを取る都合で戸籍謄本を取り寄せたとき、それを知った。 「別に隠してたわけじゃないが、わざわざ説明するようなことでもない。」と仏頂面した父の顔を覚えている。 僕自身、それを知ったところでどうというわけではない。だけど、不思議なことになんとなくそのとき以来、いたかもしれない兄という存在が意識の底にある。生きていたらどんな人生を過ごしたんだろう・・・とかね。  

 親孝行の出来る余裕が出てきた頃には、父は他界し、母は病床だった。この余裕ってのは、金銭的なことじゃなくて、精神的な余裕。 バブル真っ只中で独立したこともあって、本当に忙しい日々だった。上昇志向も凄かった。いくら稼いでも満足は得られない。親になにかしてやるなんて、まったく思わなかったな。時々、悶々とする感覚は、後悔ってやつなんだろうね。 なんか、著しく何かが欠けている。これは僕自身の自己採点ってだけじゃなく、近しい人にも言われること。妙に納得してしまうなぁ。自慢できることじゃないね。 道のりが正しかったのか、間違っていたのか・・・。 簡単に判断することはできない。幸せな日々ではあるし、出会いにも恵まれている。ただ、常になんか寂しさみたいなもんがあるな。 

なんか変な夢を見たよ。 若いガールフレンドが少し大人になって家を訪ねてきたの。スーツなんか着てて、びっくりしてさ・・・。 両親に紹介するからって家に上げて、親の部屋見ると誰もいない。でね、親を必死に探してるの。なんとも変な気分で飛び起きた。 なんだか争ったりしたくないな。人と仲良く、楽しく生きていたい。 老人を見ると年老いる自分を想像してビビッてた小学生時代と、あまり変わってないんだな。ホント、たいして成長してないね。そんなもんなんだろうね。

  さ、明日は選挙。 これからを決める大事な選挙だと思う。 終わるにしたって、終わり方があるだろうと思うよ。 馬鹿な人間。欲の果てに掴んだ不安。 バブルが、本当にバブルだったんだなぁ〜。ここへきてようやくわかった気がする。
| Recently | 03:35 | comments(0) | - |
「面白すぎるグループ展」の準備〜


 昨日は夕方からグループ展の設営。
なんだか面白いメンツだよ〜

安達ロベルト・大籏英武 ・大和田良・岡嶋和幸

鈴木光雄・種清豊・内藤さゆり・中藤毅彦・水谷充

くくりは、日本写真学院の先生ね。なかなか普通じゃ組み合わさることのイメージできないメンツでしょ。設営してても、その面白さにニヤニヤしてくる感じ。ホントぜひ見に来てください。

詳細は・・・
「THE GALLERY」が「Bright Photo Salon」生まれ変わる。 
その記念企画展「Bright Photo Exhibition」ってことね。

2012年12月14日(金)〜2013年1月17日(木)
10時〜19時
土日祝は18時まで/最終日は17時まで
月曜休館/12月29日(土)〜1月5日(土)冬期休業

Bright Photo Salon
東京都中央区湊1-8-11 千代ビル4F
Tel.03-3523-0545 Fax.03-3523-0546
http://jcop.jp/wp/gallery/

Part 1は日本写真学院の講師陣による写真展、Part 2は日本写真学院の生徒による公募展となっております。

Part 1:2012年12月14日(金)〜28日(金)
上にも書いたけど、先生たちね。

Part 2:2013年1月6日(日)〜17日(木)
日本写真学院の生徒による公募展

**********
みんなで設営〜
特にテーマも決めてないから、出品作品もそれぞれなんだけど、妙に調和がとれていて不思議。

大和田良氏とお嬢さんのキリちゃん。
なんか、親子って感じ。(笑)
IZU PHOTOバスツアーのときより、また少し大人になってるキリちゃん。
子供の成長って、ホントに早い。驚いた!


懇親会の後、帰りの電車。
内藤さゆり氏と中藤毅彦氏。

このツーショットを電車内で僕が撮ってるって時点で、メンツの面白さわかるでしょ?わかる人にはわかるはず。

明日、15日19時から忘年会を兼ねてオープニング・レセプションですよ。
先生もみんなそろってるから、ぜひ遊びに来てください。

日本写真学院


| Recently | 10:13 | comments(0) | - |
日曜日は総選挙だし、一応言いたいこと言っとく!
  3.11以来、愚痴ったり泣き言を言ったり、嘆いたり、悔やんだり・・・。原発怖いって言うと、「変なことをブログに書くな!」みたいな糞メールが来たり。まぁ〜いろいろだね。
今も、政治的な発言に対して冷ややかなメールが来たりする。まったく、ふざけんなと思う。
僕は、写真をやる人間だよ。少なくとも好奇心が心の最先端にある。世の中で起こっている一番の重大事に、無関心ではいられないでしょ。

ありがたいことに、こんなブログでも一日に1,000アクセスを上回る。だから、なにがしか言い続ければ、誰かしらに何かが伝わるって希望を持って書いてる。
そして、僕は写真が生業だ。アートをやっているつもりはないけれど、エンターテインメントだったり情報だったりと、ま、言ってみれば生活必需品にたいする消費の外側にあるお金を頂いている。つまりね、世の中に、人々の生活に、余力がなければ生きる余地がないの。だってそうでしょ? 飢餓に苦しむ地域で生活する人に、余暇なんてものはないんじゃない?
内戦で荒れる社会だったら、写真展を楽しんだりする余地はないよね。まして、写真を買うとか意味がわからないでしょ〜よ、きっと。

だから、僕が原発やめてほしいだったり、税金の無駄使いやめてほしいだったりを言うのは、正義感とかじゃなくて、当たり前に自己防衛をしているだけなんだよね。
今、言わなくていつ言うの?ってな気分なんだよね。だから、糞メールくれた人、誤解しないでね〜僕は正義の味方ってんじゃありませんよ。自分なりに一生懸命生きてるだけです。大層なことは望んでません。

 2年以上たって、まだ何十万人もの方々が、仮設住宅に暮らしているそうだ。高線量のエリアに住まわざるを得ない方々も大勢いる。マニフェストが嘘だらけだったとか、あまりに小さいネタ過ぎて怒る気にもならない。だけどね、被災地支援の体制は酷すぎる。
復興予算の流用とか、あきれるばかりだ。流用してる当事者達は、恥ずかしさ感じないの?
国を運営してる上のほうのみなさんが、恥知らずばかりじゃ、電車でマジ化粧する女性が可愛く思えてくる。犯罪レベルの大人が多すぎる。

もういい加減にしてほしいという気持ちを唯一表明できる機会が国政選挙。やっとだよ。
自民党政権も糞だったけれど、それでもずっと総選挙で勝って第一党になったとこの総裁が首班指名を受けて内閣総理大臣になっていたはずだ。小泉政権以降、適当に首相が変わっちゃうってのがデフォルトになってしまった。
ま、飾りならそれもいいだろう。だけど、飾りだと思ってた奴が、決断とか言って、マニフェストにまったくなかった消費増税を言い出す。野党らしさが板につき始めた自民党もそれに乗り、たんなる日和見の小政党が追従する。三党合意っていうんだっけ? オマケの目障りな一党も消えてほしい。政教分離の原則ってのはどうなってるの?

 ちゃんと熟慮して一票を投じるよ。
原発は人類の手に負えない。再稼動だの推進だのを、経済の問題で語るようなもんじゃない。これは、生存権と倫理観の問題。
日本から世界に向けて、兵器だけじゃない核の完全廃絶を訴えていくべきだ。フクシマの収束は、4、50年かかるだろう。おそらく僕はもう生きていない。
内部被爆も怖くない。通常の寿命が先に来るだろう。若い世代は、もっともっと深刻に捉えて、声を上げていってほしい。僕ら世代だって、頑張るから。ちゃんとしていこうよ。
農地が汚染されるって、国として致命的じゃんか。もっともっと怒っていい出来事だよ。原発事故なんてもんは、けっして起こっちゃいけないんだよ。

どこかもう一箇所でも別の原発が事故ったら、それでおしまいだよ。54基をしっかり廃炉にしていってさ、その技術を磨いて、世界相手にビジネスすりゃいいんだよ。サンプルは沢山ある。雇用も生まれるじゃん。
ちゃんと廃炉作業に従事する方々に、ピンハネのない正当な賃金を受け取ってもらえる仕組みにしなくちゃいけない。今、フクシマで命がけの方々が、みんなで、や〜めた! なんてことになったら、その時点で日本終了ですよ。いや、世界終了だよ。

 とにかく今度の日曜日。しっかり選挙ね!
棄権はなしで行ってほしいと、心から願う。
どこに投票するかは、各自のプライドで考えてくれればいいと思う。


| Recently | 02:48 | comments(2) | - |
PHOTO LOUNGE7、メッチャ面白かったぜ〜


PHOTO LOUNGE7、今回も濃かった〜。写真表現の可能性はまだまだ広がっていくね。素晴らしい!
司会という立場は、ある意味特等席。様々なプレゼンをナビゲートしてると、心地よい刺激を終始間近で感じることが出来る。
司会ってのは登壇を促すアナウンスのために、事前に出演者から軽くヒヤリングをするの。ワクワクは、その時点でもう始まっているんだよね。ホント、お得です。

さ、今回の出演者をご紹介しておきます。(敬称略ね)

中田幸介
今回のモチーフは、前に出演したときと変わって、半端ない水が飛び交うユニークな富岡八幡の水掛祭り。傍観者ではない一歩踏み込んだ視点で捉えた作品を披露。着るもの、履くもの、撮るものを防水仕様で挑んだ動的な写真は超迫力〜。機材選択が写真に影響する好例ですね。望遠レンズで遠めから狙ったんでは、この迫力は出ませんもん。

三瓶準起(サンペイ ジュンキ)
韓国から留学で東京工芸大へ。二十歳のフレッシュな感性で、東京で感じた様々な違和感を捉えた作品。「あ〜日本ってこういう面あるなぁ。」と、拝見しながらちょっと反省したりして・・・。もっといろいろ話を聞いてみたいですね。何事かに気づく感覚は、とても興味深い。

芦田みゆき
川を船で移動しながら創った前作の続編。船から見て気に止まった川岸を、今度は歩いて撮影に。岸から見た川とその周辺の様々を彼女独特のトーンで切り出した作品と、バックグラウンドに流れる安達ロベルト氏の楽曲が見事にシンクロしてました。隅田川とは思えぬ芦田さん独特の手触り感が全体のイメージを覆っていましたね。

呉 在雄(オ ジェウン)
彼も韓国からの留学生チームです。少し大人の37歳。兵役のときに配属された38度線付近の自然環境が本格的に写真を撮り始めるきっかけになったとのこと。撮り続けるテーマは「木」。大自然の中の木ではなく、公園など街にある木から、人間っぽさという切り口で生命感を捉えている。大自然は撮らないの?の問いかけに「自然は大きすぎて手に負えない。」との返答。とても正直で実直な人柄とお見受けしました。驕らないで人間をやるいうのは、けっこう難しいことなんだよね。敬服します。

山口創造(ソウゾウと読む、本名だって!)
絵画に対する劣等感のようなものが、制作の動機だとか。ポジに光で刻んだ一点もの。彫刻のような意味合いを持つ作品といえる。見せ方の工夫は、インテリアのアイテムとして部屋に起きたいと感じさせる形態のものだった。大学卒業後、写真の専門学校〜スタジオマン〜アシスタントを経た、言ってみれば写真の王道を歩んだ彼が、一般的な写真と大きく異なる作品を創っているところが面白い。
↓うまく説明できないので写真を。


永田陽一(Fraction Magazine Japan)
今回も欧米の作家を紹介してくれました。ジョナサン・ブラウスタインのThe Value of a Dollar(1ドルの価値)という作品群は、白バックにポツンと無造作に置かれたハンバーガーなど、見る側の経験値や感性を問われるコンセプチャルなもの。欧米ウケの傾向を如実に現している作品かも。また、最新のFraction Magazineでは川田喜久治さんのインタビューが面白い。ぜひ読んでくださいね。

七咲友梨
この日、ShINC BOOKS/Bis.より横木安良夫氏プロデュースによる写真集「No where,but here」を発売した七咲さん。今回はその中からニューヨークで撮られたシリーズを披露。レンズの前に立つ側でもある彼女は、レンズのこちら側にいても演者側の感覚が滲み出ているように思います。役者が監督する映画の面白さに通じるところをチラ見した気分です。シンプルに一言、「カッコいい!」
アマゾンで購入できますす。→こちら

李 和晋(リ ファジン)
彼女は留学生ではなく在日韓国人の工芸大生。高校時代友人や家族を撮るなどして写真に親しむ。本格的に取り組んだのは大学に入ってからとのこと。「セルフ・ポートレート」と題した作品は、本人の心を反映したもの。形態ではないセルフ。面白いなぁ〜と拝見しつつ、自分自身のために写真を撮ったことがない自分に気づいたよ。良いとか悪いとかではなくて、当初の動機として自分自身のために撮ったことがないってだけの話なんだけど・・・。

チェ ユンミ
やはり韓国からの留学生チーム。27歳の彼女は、二人いる姉も、日本にかつて来ていて、今までも何度か訪れているそう。本人は、あと3ヶ月ほどで日本を離れるとのこと。住みなれた場所を離れるセンチメンタルを夜の色で表現した作品を見せてくれた。真上に向けたカメラを長時間露光中に回転させることで、色の帯が塊となってフィルムに焼きつてられたもの。適切な言い表し方かどうかはわからないが、プロダクトとしての存在感を感じたなぁ〜。これもまぎれもなく写真!

PHOTOHOKU - Braian Scott Peterson 成田敏史
東北大震災の被災地に、写真を使って笑顔を届ける活動を紹介してくれました。FUJIのフォトラマを使って撮影し、真新しいアルバムに張ってプレゼント。いくつも残るまっさらなページには、ご本人自らが思い出を蓄積していったほしいという想いが込められている。各地の仮設住宅を月に一度のペースで訪問しているそうだ。関わる人は述べ60人あまり。まだまだ支援の手が必要だという。拝見した活動の様子を伝える写真から、無邪気に笑う子供たちや親御さんの顔がとても印象深い。
詳しくはこちら→http://photohoku.org/jp/


SHUTTER Magazineを手伝ってくれてるサイキカツミ氏もPHOTOHOKU
に参加! ↓


今回も司会として参加してくれたKeiko Kuritaさん。来年2月、新宿ビームスにあるBギャラリーで個展が行われるとのこと。アイスランドに滞在した1年間の成果をこれから様々な形で披露していくようだ。リブロアルテから写真集が出版されるとの告知もあった。楽しみです。
僕、Keiko Kuritaさん、主宰の山田敦士氏

おっと、来年2月といえば、CP+の季節でもある。
フォトサミ番外編と称したイベントを、CP+とのジョイントで開催させていただくことになりました。場所は、パシフィコ横浜アネックスホール。クラブ、ライブハウス・イベントの感覚とは少し異なると思いますが、写真の楽しみ方をフォトサミならではの切り口で伝えていこうと思います。
SHUTTER Magazineの次号の入稿真っ只中で、いささかグロッキー気味な山田敦士氏がいろいろ頑張っています。ぜひ、ご期待を。

僕も・・・相変わらずのスタンス(?)でサポートをしていきますよ〜。

と、まぁ、こんな晩でした。
やっぱ写真スゲーなぁ〜。面白い!

そして、PHOTO LOUNGEの会場であるサラヴァ東京。実はタイカレーが旨い。
実演販売ならぬ、実演捕食になっちまった!
ぜひ一度お試しを。僕は毎回食べてます。(笑)
                        会場撮影:本出保行


※今回、友人のフリーランス・モデル松原理歩さんも遊びに来てくれました。
作撮りを一緒にやってくれるフォトグラファー絶賛募集中ですよ〜。
波田くんに紹介できたんで僕としては良かった〜。井出くんにも引き合わせたかったんだけどなぁ〜。またの機会にね。(業務連絡でした〜)


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