写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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PHOTO LOUNGE 16 レポート
ちょっと仕事が重なっていて、レポートが遅くなってしまった〜〜
申し訳ない。

8月7日(木)にいつものサラヴァ東京でおこなわれたPHOTO LOUNGEは、なんと16回目を数える。
今回も、初登場の方とお馴染みの方と、意欲的な写真作品であふれた。予約の出足が若干遅かったものの、蓋を開けてみれば大盛況でした。
みんなで一緒に写真を見るという体験も、思いのほか定着してきたんじゃないかと嬉しい気分。

さて、それでは、いつものように出演された方々をご紹介いたします。
敬称略で〜

 Tokyo Rumando
古びたラブホテルをロケーションに撮影されたセルフポートレートは、自分自身というより、「どこかの誰か」のようにも感じられる。視点は、どこか男性的。女性性の持つサガを見つめているかのようだ。

谷 雄治
大判カメラ、ワイドレンズ、パンフォーカス、手持ち撮影。谷さんといえば、これが代名詞のようになっている。作品は、何度となく拝見してきたが、今回は三脚に据えて東京を切り取った初期の作品。僕の記憶にある東京は、この感じに近い。

木野正好
長きに渡って交流を重ねている劇団の役者達を撮ったシリーズを披露。気心知れた関係といえども、変幻自在が役者の真骨頂。リラックスした顔や気負った顔。いろいろあっても、どれが素顔かを見抜くのは至難。それもまた人を撮る楽しさ。

野村写真
昨年9月に突然この世を去った野村浩司氏。単に色ということではなく、その存在がカラフルで楽しい写真は、多くのミュージシャンの心を捉えていた。今回、一周忌を記念して出版される写真集と刊行記念展の告知をマネージャーだったミズキさんにしていただいた。

Hiroponn
PHOTO LOUNGEの会場であるサラヴァ東京で月に一回開催されるヒロポンナイトのプレゼンをしていただいた。これは、訪れたお客さんの希望によって、ポートレートを撮影するイベント。ライティングされ、カメラの前で思い思いのポーズを決める人々。なにげに時代が定着されている。

新納 翔
日雇い労働者の街として知られる山谷を撮り続ける新納氏。その視点は、どこか余所余所しさがない不思議。それもそのはず、撮影するために山谷で働き、その中の一員となって撮影したとのこと。手軽に真似ることの出来ない撮影スタイルは、今もう次の場所へ触手を伸ばしているそうだ。

芦田みゆき
新宿の街を歩きながら、独自の視点で様々を切り取った作品。アングルや仕上げのトーンなど、一見して芦田さんらしさが感じれる統一感。また、詩人川口晴美さんの書き下ろしと芦田写真をデザイナーの小宮山裕さんが組み上げ、Kindole本で展開するとのこと。楽しみです。

耽美写真家『憬』
有刺鉄線に拘束された女性NUDEのシリーズを披露。なぜか痛々しさがなく、静かで強い意志のようなものが漂っている。被写体になっている女性達に、カメラの前に立つ必然性がちゃんとあるためなのだろう。

HARUKI
1987年から2007年までの20年間で撮り溜めた世界各地の普通の人々。今回、写真集になるとのこと。見据える者、所在無げな目をする者、微笑む者。そこにいる普通の人々は様々な心持でカメラの前にいる。見応えあり!

と、こんな皆さんです。
写真ってのは、何が正しいとか間違ってるとかってもんはないと思っています。そこにあるのは、個人的な好き嫌い。もちろんそれが存在する時点での力量などに、なにがしかの差があるのは当たり前。
PHOTO LOUNGEは、写真の楽しさに気づいているならば、その時点での完成度は問いません。たとえまだ未熟であったとしても、人前で発表する経験が、次へのステップを踏むきっかけになったりする。
僕はそう考えています。

「完成したから出るんじゃなく、より前に進みたいから出る。」そんな方々の参加も、どんどんね。
この場で知り合う方々の間で、新しい動きが出てきたりも、このイベントの魅力です。アートだけが写真じゃない。ダイナミックに広がる写真の魅力を、ぜひここで見つけてください。

主宰山田敦士 HARUKI氏 僕ね。

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