写真・映像制作者 水谷充の私的視線

〜「見てきたもの」記録装置 カメラがくれた宝物 〜
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相楽晴子と出会ったこと・・・


 実家での所用で久々に帰国した相楽晴子、ゲイリー・へインズ夫妻と会えた。元妻がオールナイトフジの司会をしていた相楽晴子のスタイリストだったことから仲良くなり今に至っている。
僕とのフォトセッションは、月刊プレイボーイ1992.8号のピクトリアルが最初。
実は、その撮影が僕にとっていわゆる初グラビア。
1985年に独立し、それまでコマーシャルを中心に仕事をしてきた僕は、やはりいつかはグラビアと考えてたけれど、なかなか時期を読めずにいたってのが正直なところ。

 晴子と知り合ってから、会うたびいろいろな撮影プランを話し合った。まぁ〜そんなシビアな話じゃなくて、「あんなことしたい。こんなことしたい。」って話なんだけれど、いつも時間を忘れて気づいたら朝方って感じだったなぁ。

 プランを固めて、集英社月刊プレイボーイ編集部にアポとって、売り込みにいったんだよ。僕の先生は、コマーシャルの人だったし、なんの伝手もなく編集部に電話して、ポートフォリオと企画書を持ち込んだ。
担当してくれた方が、とても丁寧に作品を観てくれて、企画にも大変興味を示してくれた。「ぜひご検討ください。」と言い残して帰ろうとしていたところ、、、「ん、じゃ、巻頭10ページでやりましょう!」と。

 キャリアのなかに、芸能グラビア関連が加わったのは、晴子と出合ったことがすべての出発点だったと思う。とても大事なキーパーソンだね。
その後、何回かのフォトセッションを経て、写真集も僕が撮ることになった。プランニングからしっかり濃密なミーティングを繰り返し、撮影着手から入稿まで、ほぼ2ヶ月をそこに注ぎこんだ。
晴子は、ロケのときコーディネーターをお願いしたゲイリーとやがて夫婦になり、子供をもうけた。住まいもカリフォルニアで新婚生活をはじめ、その後ハワイに移り住んだ。本当にいろんなことが動いたなぁ〜 昨日のことのようだけど、思いのほか多くの歴史が積み重なってるんだとしみじみ思う。

『誰かと出会い、撮影する』
一期一会のことも多いけれど、そうであっても自分が撮り、自分に撮られたということが、互いに影響しあうってのは、写真の素晴らしさなんだと思う。
本当に人を撮るってのは楽しい。

いろいろな人に、その楽しさを伝えたくて、ゼミをやってます。

日本写真学院 水谷ゼミ
http://www.jcop.jp/course/products/detail.php?product_id=129

一緒に人物写真について考え、研究しましょう。
人を撮ることは、人生の彩りが豊かになること。
その感触を得られる人は、人物写真の名手になれますよ。(笑)

晴子とゲイリーは、ハワイで最高の時間をコーディネートしてくれます。
Zekoo Hawaii
http://www.zekoohawaiillc.com/



| Recently | 04:27 | comments(0) | - |
共有する熱
 
                        写真:いはらほつみ

 写真家・横木安良夫さん主宰のフォトクラブAYPCのグループ展ギャラリートーク。とても刺激的な時間でした。小澤太一さん、HARUKIさんとともに、気になる作品・作家を各自3名(3点)選び、その理由をお話するといった進行でした。
これ、メッチャ面白い! 横木さんを含め4人の見方が、違うようでいて突き詰めると似通っていたり・・・
話し、また聞き、また話す。そんな繰り返しは、自分自身の脳がビシビシ活性化する感覚。気が付けば、全員の写真を取り上げ、4時間近いギャラリートークとなりました。時間の許す限り、場を共有してくれたオーディエンスのみなさんにもお礼を申し上げたい。
話すということも、表現です。そしてそれは受け手とともに作り上げた時間ということなんです。まな板の上で肴になった作品群が、そもそもかなりのレベルにあったことにも言及しておきたい。
さすがに長く継続しているフォトクラブ。メンバー同士刺激しあいながら写真を心から楽しんでいるんだと、熱気が伝わってきます。素晴らしいことです。
熱意にこたえるために、自分の経験に照らし合わせ自分の言葉で精一杯お話させていただきました。借りてきた言葉では薄い。感じるままに厳しいことも口にしました。しっかりと受け止めていただいたという実感が心地よい疲労感とともに僕自身を満たしています。

 ひとりカラオケで熱唱するのも楽しいけれど、ステージの上で多くの方に聴いていただくことは、もっと楽しい。
表現は、人の目に晒されたとき、はじめて表現たりえると思います。そんなことを強く感じる時間でした。
今日の16時までやっています。もし間に合いそうなら、ぜひご覧になることをお勧めします。ワクワクしますよ!
| Exhibition | 09:07 | comments(0) | - |
今週はAYPC!
 

 今週は、おなじみのAYPC(アラオ ヨコギ フォト クラブ)のグループ展がある。毎回様々な趣向で楽しませてくれる展示。
主宰の横木安良夫さんは、独特の嗅覚で写真の進む先をかぎ分ける人。実は、密かにお手本にしてます。横木さんの行動をチェックしておけば、次に進むべき方向がなんとなく見えてくる。(笑)
僕にとってはそんな大先輩です。


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AYPC(Alao Yokogi Photo Club)写真展
DEARLY DAYS 2015 ファインダー 〜抱きしめたい〜


2015年9月2日(水)〜 6日(日)
10:00 〜 18:00 (最終日9月6日は16:00 まで)

写真展会場:目黒区美術館区民ギャラリー
東京都目黒区目黒2-4-36
Tel:03-3714-1201
アクセス:http://j.mp/1JaMHpY

9月5日(土)
13:00 ギャラリートーク「横木安良夫 × スペシャルゲスト」(写真展会場内にて開催)
ゲストに小澤太一さん、HARUKIさん、水谷充さんをお迎えします。
http://j.mp/1Mpvlol

18:00 パーティー(お一人様 2,000円)
会場:タパス&タパス 目黒店
http://j.mp/1JaIuT4

http://www.alao.co.jp/AYPC/aypc.html

5回目のAYPC写真展、今回は目黒区民ギャラリーという巨大なスペースでの展示だ。なにしろ高さ3m長さ140mもの壁面がある。その空間でどんなメッセージが誕生し、訪れた人にどのくらい楽しんでもらえるか。今回もスナップとセルフ、家族写真が多い。
写真は自分の身の周りしか写らない。辺境の地の写真はその場所に立ち、自分の日常とすることで写る。それには常日頃からありふれた日常と向かい合い「発見」をする目を鍛えることだ。毎回ワークショップでは「ファインダー」と呼ぶ批評会を重ねている。そこで知ることは写真は世界を受け入れるツールだということ。だから口ずさむ。♫ I Want To Hold Your Hand!
横木安良夫


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5日13時からのギャラリートークにゲストとして呼んでいただきました。
感じるままに、お話をしたいと思います。
小澤さん、HARUKIさんとともに、思いっきり楽しみます。

ぜひ、お出かけください。


| Exhibition | 10:02 | comments(0) | - |
「裸って何?」閉幕御礼!!
 


「裸って何?現代日本写真家のヌードフォト2015」展
大盛況のうち無事、会期終了いたしました。
入場者数は、1,111名。
湿りがちな天候にもかかわらず、大変多くの方にお越しいただきました。

まずは、心から御礼申し上げます。
ありがとうございました。

 けっきょく僕は、会期中、全日在廊できました。
飯沢さんが「偉いね〜毎日? 仕事ないって思われちゃうよ」と冗談を言っておられましたが、「こんな面白い場に来ないでどうするんですか〜 仕事してる場合じゃないですよ」と冗談で返しておきました。(笑)

 しかし、緊張感のあるグループ展だったなぁ〜
全員の一年間の稼ぎを足したら、凄い金額になるよ。冗談抜きで。やはり流石のクオリティだった。
こういう面子の中で、どうやったら埋没しないかというのは、今回僕の裏テーマ。
僕にとって表現というのは、自分の好きなことをやるっていうことじゃないんです。誰かにきちっと届いて、何がしかの影響を与えるというところを意図してやらなければならないことと思っています。オーディエンスがいなければ、そもそも表現なんてしませんから。

 そういった意図で、展示のタイトルテーマである「裸って何?」への僕の立場を表現したつもりです。
嬉しいことに、名刺交換した方幾人かから、ご丁寧なメールにて感想をいただきました。なかでも、「これまで写真に打ちのめされたことは何度かありますが、共感を覚えたのは初めてです。」という感想には、届いたんだなぁ〜という実感がジワジワとしみてきます。正直嬉しい!

 グループ展の良いところとして、自分が呼んだお客様以外の方にも、見ていただけること。ご一緒したみなさんのレベルが凄いですからね〜 非常に目の肥えたお客様が多かった気がします。名刺交換100枚越えです。
自分の作品について、また他の方の作品について、写真について・・・と、いろいろな話ができました。
こうした交流は、本当に財産です。在廊皆勤賞の僕が、一番得をしたんじゃないでしょうか。

 今回、ご一緒した作家さんは、初めてお目にかかる方が大半でした。もちろん活動やお仕事は知っています。僕の修行時代、もうすでに第一線で活躍されている方もいました。設営日から凄い。ともかく偉ぶってふんぞり返っている方なんてひとりもいません。どんどんみんさんやることを見つけて動いてしまう。
永嶋勝美さんなんか、どんどん水平基準出ししてるし、スケジュールの関係で設営に来れなかった作家さんの作品も、バシバシ設置していっちゃう。「展示なれてるからね」とニッコリ笑ってらした。
山田慎二さんが、脚立の上に登って照明を調整する。下で金澤正人さんが、照明器具を手渡したりして。豪華な設営風景でしたよ。
僕も、油断できん!と、ネームプレートのカットがまだ済んでいないって、必死にやりました。
幾つになろうと、学ぶべきことは沢山ある。
心からそれを実感する6日間でした。

 改めて声をかけていただいた菅野秀明さんに感謝申し上げます。
また実務面で激しく動いてくれていた善本喜一郎さんに感謝申し上げます。
ご一緒した作家のみなさんに、心から感謝!

そしてご来場いただいたすべての方に、ありがとうございました。
僕は、幸せです。



| Exhibition | 01:59 | comments(0) | - |
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